コンテスト参加記○

1998 All JAコンテスト


 All JAコンテストは、国内最大級コンテスト。最も基本的なルール故に奥が深いコンテストだと思います。毎年何らかの形で参加しているこのコンテストに今年も参加しました。

参加部門

 最近は連続してエントリーしている「電信マルチバンド」に今年も出てみることにしました。今年からは出力によるカテゴリーがありますが、無線機の出力=100Wから、ミドルパワーになります。実は無線機は中をいじると150W以上出すことができて、免許的にも200Wは下りているのですが、まだ改造していないので100Wのままだったりします。

過去の分析と目標の設定

 マルチバンドで自宅から参加するというスタイルは、僕が静岡に帰ってきてから4年ほど続いているスタイルです。この間に設備を少しずつグレードアップし、上位の方々に近いスコアを出せるようになってきました。(まだ、ルーフタワーを高くしたいとか、50MHzをもっと大きくしたいとかあるけど。) 昨年と設備はほぼ同じだし、部門も同じ。昨年はエリア1位で賞状ももらえたし、自分の過去の結果の中でも上出来だったので、これを基本に作戦を練ってみます。ちなみに昨年は、2日目のスキャッターがハイバンドで良かったのを覚えています。

 昨年の結果は以下のようなものでした。

MHz point multi. score rig ant
3.5 250 45 JST245 DP
310 49 JST245 DP
14 86 36 JST245 3el Tribander Yagi-Uda
21 56 35 JST245 3el Tribander Yagi-Uda
28 45 21 JST245 3el Tribander Yagi-Uda
50 81 19 JST245 8el Yagi-Uda
total 828 205 169,740


 電信だけで800UPというのは「かなり頑張ったな」という感じでした。やはりHFハイバンドが苦手で、ベアフットでスキャッターの弱々しく聞こえる局を呼んでも、なかなか取ってもらえないのが実状でした。

 この昨年のデータから目標を定めてみます。

MHz point multi. score rig ant
3.5 320 45 JST-245 DP
320 50 JST-245 DP
14 90 40 JST-245/IC-740 3el Tribander Yagi-Uda
21 60 35 JST-245/IC-740 3el Tribander Yagi-Uda
28 30 25 JST-245/IC-740 3el Tribander Yagi-Uda
50 120 25 JST-245/FT-736 8el Yagi-Uda
total 940 220 206,800


 スキャッターの苦手な僕はハイバンドのマルチに期待することも出来ず、かと言ってローバンドのマルチをこれ以上増やすのは少し難しそうです。で、マルチを昨年比で微増とし、局数を稼ぐことで20万点UPを狙ってみました。20万点UPを達成できると、電信マルチバンドの2エリアレコードを塗り替えることもできそうです。でも、ベアフットでここまでローバンドに期待してしまって良いのか?という目標ではありました。やはり、ローバンドで周波数を確保し続けるのは至難の技です。

 また、この目標を達成するための時間毎の目標も作成してみます。

時刻 3.5 14 21 28 50 TOTAL
04:00 250 20 10 30 320
13:00 300 200 50 15 50 615
19:00 300 300 70 50 30 100 850
21:00 320 320 90 60 30 120 940

 バンドの状況が昨年と同じと仮定して、シナリオを考えます。

 まず、3.5MHzでランニング開始。ハイバンドのコンディションをチェックしつつも、3.5MHz中心に明け方まで頑張ります。で、04:00頃から05:00頃まで睡眠を取ります。起きた後は7,14MHzをチェックしつつ、3.5MHzでもう少し粘ります。日が昇ってきたら、7MHzにメインを移します。午前中になるべく7MHzで稼いでおいて、午後はハイバンドのスキャッターでマルチを狙います。ここ最近の50MHzのコンディションが良くなっているのは把握しているので、夕方17:00からは50MHzでスキャッターを狙います。最後の2時間は片っ端から呼びに回るか、ローバンドで効率が悪くてもランニング。最後は50MHzでグランドウェーブをやって終了。

 まぁ、こんなプランでうまく行くのかな? 果たして20万点UPは成功するのか?

設備

 今回はFT-736も導入。3台の無線機を並べてみました。配線の様子は以下のような感じです。


無線機セッティングの様子
フィルターと同軸切換機
ヘッドホンチェンジャー、ベンチャーパドル

 アンテナ系統はいつもと変わりません。もう少しルーフタワーを高くしたいなー。


準備

 今回からルール改正でコンテストナンバーが変わりました。いつも使ってるLOGソフト、「ZLOG」を東京大学無線部のホームページよりダウンロード。こんなに優秀なソフトを無料で開発してくれる関係者の方に感謝感謝です。ダウンロードしていると気分が高まってきます。

 当日は18:00まで仕事でした。夕食を終え、近くの商店街に買い出しに出かけます。クッキー型栄養補給食品、ウーロン茶、ポカリスェット、チョコレート、パン、ポテトチップス、栄養ドリンク、眠れない珈琲キャンディー、等々。

 19:30頃に風呂に入り、20:00頃にシャックに入りました。各バンドをワッチ。ハイバンドが良好のようです。21:00までこれが持つのか?

 しかし、ここは予定通り、コンディションの影響の少ない3.5MHzでスタートすることに腹を決めます。

開始直前。シャックにて。

 20:30頃から空き周波数を見つけて、のんびりCQCQCQ。ゆっくりとラバースタンプQSOを行います。そして、QSO終了が20:58。さらに周波数確保のためにCQCQCQ。本当は呼ばれたくないのですが。

コンテスト開始!

 21:00を回り、いよいよコンテストが開始。ちょっと前まで静かだった周波数も、混信がひどくなってきた。でも、周波数の確保には成功しているので、CQを連発。21:00 JR1NKN/2が今日の1局目。その後も快調に呼ばれる。でも、さっきまで聞いていて調子の良かったハイバンドも非常に気になる。ヘッドホンチェンジャーで、左耳3.5MHz、右耳28MHzで聞いてみると・・・28MHzでも8エリアがかなり強く聞こえている。かと言って、せっかく周波数を確保した3.5MHzを離れるのはつらいところ。でもなんとか3.5MHzのQSOとCQの合間を縫って28MHzでも数局とのナンバー交換が成立! 今回からナンバーが短くなったおかげで、この技が使いやすくなった。

3.5 14 21 28 50 TOTAL
22:00 55(55) 2(2) 57(57)


気になるハイバンドに行ってみたら

 22:00を回ったが、まだ28MHzのコンディションが下がらない。3.5MHzで周波数をキープできているので、「ハイバンドのコンディションが早く落ちないかなー?」と思っていたのだが。22:30、50MHzで8エリアを発見。なんだ、50MHzも開けてたのか! こうなったら、周波数をキープ云々なんてせこいことは考えずに50MHzにQSYしてまじめにワッチしなければ。JF7BCD(02) できた。他には? JA8TMP(109)できた! しかし、この局、500W局なのに信号が不安定。不安になりながら他を聞くが、あとはグランドウェーブばかり。あぁ、もっと早くに気付いているべきだった!
 でも、このコンディションは下の周波数ではまだ行ける筈。早速28MHzに下りて、片っ端からQSOしていく。28MHzが一通り終わったら、21MHz。その後にまた28MHzというように28MHzと21MHzをいったりきたり。Eスポの他にもスキャッターも良好で近場のマルチが埋まっていく。

3.5 14 21 28 50 TOTAL
23:00 75(20) 3(3) 15(13) 4(4) 97(40)
00:00 75 40(37) 26(11) 145(48)

 日が変わってもまだハイバンドは好調。こんなハイバンドのコンディションにはあまりお目に掛かったことがない。少なくとも、僕が自宅からマルチバンドで参加しているここ4年間の中では初めてだ。

50MHzではグランドウェーブとFAI

 しかし、そろそろハイバンドのコンディションも落ちてもおかしくない時間。でも、グランドウェーブの延びていそうな50MHzをチェックしてみる。ビームは西。JR3EOI/3(27) いつもの常連局。それにしても強い! グランドウェーブもかなり行けてるのではないか? さらにワッチを続けると、JE6QFP(40)これも強い! 独特のQSBとビーム方向からFAIということに気付く。このビームにしてたらJR4QPD/4(34)をGET! こちらはグランドウェーブか? 4エリアがこんなに強く聞こえてよいのか? その後も4,5,6エリアとはグランドウェーブ、FAIの双方で聞こえてくる。負けじとFAIビームでCQを出すと、JE6QFP(40)が呼んできた。順調にマルチを増やす。マルチバンドをやってても50MHzで過ごす時間はスリリングで面白い。

 一通り50MHzをやった後、ハイバンドも静かになりつつあるので、3.5MHzに戻った。ハイバンドにいたおかげで、3.5MHzの局数はこの時点で昨年の半分しかやってないのだ。下から順にCQを出している局を呼んでいく。空き周波数を狙っていたら、これが案外簡単に見つかり、ランニング再開。

3.5 14 21 28 50 TOTAL
01:00 100(25) 45(5) 26 22(18) 193(48)


ローバンドに戻る

 7MHzを聞いてみると、こんな時間なのに1エリアが聞こえる。でも、数局呼んだだけで、昼間はパスのなくなる3.5MHzをできるだけやっておくことにした。

 04:15。眠さも限界。オペレートしていても反応が鈍いどころか、訳の分からないことを打ちそうになる。しかしもう1度7MHzをチェック。さすがに遠くしか聞こえてこない。逆に言うと、これはマルチを取るチャンス。北海道のマルチを少し埋めておいた。そして目覚ましを1時間後に設定して就寝。空はうっすら明るくなっていた。

3.5 14 21 28 50 TOTAL
02:00 129(29) 15(15) 2(2) 46(1) 28(2) 22 242(49)
03:00 155(26) 24(9) 46 28 30(8) 285(43)
04:00 185(30) 24 46 28 30 315(30)
04:30 190(5) 33(9) 46 28 30 329(14)

第1チェックポイント


 ここで目標値との比較を行ってみる。

04:00 3.5 14 21 28 50 TOTAL
目標値 250 20 10 30 320
実際 190 33 46 28 30 315

 バンド内訳は違うものの、局数的には目標との差はわずか。それにしてもハイバンドがこんなにできるとは思わなかった。

起床

 1時間の睡眠を取って起床。これだけの睡眠でもかなりすっきりした感じだ。05:30。早速リグの前に向かう。7MHzで片っ端から呼ぶ。遠くのマルチが埋まっていく。太陽が昇る前にと、少しだけ3.5MHzでランニング。

 06:20。14MHzを聞いてみる。遠くの局が強力に聞こえる。スキャッターはまだ少しだけ。ほどほどにやって、50MHzで数QSO。かなり辺りが明るくなってきたので7MHzに戻る。06:40。ついさっきまで遠くしか聞こえていなかったのに、すでに1エリアも強力に聞こえてくる。片っ端から呼びに回ったあと、空き周波数をみつけてランニング。良く呼ばれて、この時間帯が結果的には最もハイペースで捌けた。

 07:45。少し7MHzの呼ばれ方にかげりが見えたので14MHzをチェック。さっきに比べてさらに広範囲に開けている。スキャッターも良好だ。1時間ほど14MHzで粘った。呼びに回ってばかりだが。

 08:50。21MHzもなかなか開けているようでやってみたが、あまり局がいないようだ。ほどほどにやって、50MHzでマルチを1つだけ(7K1TSV/1(16))取って、何を思ったのか3.5MHzを聞いてみる。案の定、わずかしか聞こえないが、未交信局と1局だけQSO。09:19。
 7MHzに戻って再びランニング。母校のJA1YWGが呼んできた。OPはOBのJJ1VROだった。エールを交わす。

3.5 14 21 28 50 TOTAL
06:00 194(4) 43(10) 46 28 30 343(14)
07:00 204(10) 63(20) 8(6) 46 28 35(5) 384(41)
08:00 204 113(50) 22(14) 46 28 35 448(64)
09:00 204 113 58(36) 53(7) 28 35 491(43)
10:00 205(1) 141(28) 64(6) 59(6) 29(1) 36(1) 534(43)

ハイバンド絶好調


 7MHzはまだまだ行けそうだが、14MHzを聞いたら3エリアが59+9。7MHzを止めて14MHzで呼びに回る。上のバンドも良いだろうと、その後、21MHzにもQRV。この時間の50MHzのグランドウェーブも捨てがたい。50MHzで1エリア向けにCQを出して局数を稼ぐ。

 11:10。50MHzでCQを出していると、何かQRMが聞こえてきた。負けじとCQを出そうとしたが、良く聞くとこれがEスポも6エリア。JJ1RJR/6(41)。まだ6エリアは少ししかマルチがない。他を探す。QSBを伴った「QRL?」が聞こえる。もしや?と思ってそのまま聞いていたら、これがJP6JKK(46)。1回目のCQを待ち伏せして呼んでしまった。他にも6エリアを探すが、なぜか見つからない。うーむ?

 11:35。JP6JKKが弱くなってきたな、と思い28MHzに下りたら、すぐにJP6JKK発見。同じタイミングでQSYしたか? スキャッターとEスポのごった煮状態で、非常に面白い。いつ落ちるか分からない不安と共に21MHzと28MHzをいったりきたり。12:30。局数、マルチ共に不足気味の14MHzにQSY。30分ほど運用。

3.5 14 21 28 50 TOTAL
11:00 205 141 78(14) 71(12) 29 43(7) 567(33)
12:00 205 141 78 83(12) 36(7) 61(18) 604(37)
13:00 205 141 93(15) 91(8) 51(15) 61 642(38)

第2チェックポイント

ここで再び目標値との比較を行ってみる。

13:00 3.5 14 21 28 50 TOTAL
目標値 300 200 50 15 50 615
実際 205 141 93 91 51 61 642

 なんと、目標を上回ってしまった。これもハイバンドのコンディションが良かったおかげだ。
このペースで行くと、本当に900upできてしまうのか???

午後はハイバンドと7MHz

 13:00。ハイバンドはワッチしても重複が多くなってしまった。一方、まだ7MHzは141QSOのみだ。ハイバンドは好調だが、ここで過去300UPもやったことがある7MHzに下りてみた。このバンドではまだ局数が増えそうだ。まずは片っ端から呼んでみる。未交信局が多く、呼びに回ったと言っても結構ハイレート。次にCQを出す。割と良いペースで呼ばれる。しかし、すぐに頭打ち。どうも近距離しか開けていないらしく、相手が少ない。

 片耳で聞いていた28MHzでニューマルチを発見。13:40。7MHzは結局、ほったらかしてハイバンドに戻る。28MHzでニューマルチ3つ。JR5EHB(36)、JH6TYD(42)、JH4QUF(32)。ありゃ? まだ28MHzで地元(18)をやってない。JI2YZEとQSOしてGET! なんとOPはJK2XXK!! なんなんだー!

 その後、21MHz、14MHzと巡回。呼びに回りが多かったが少しはCQも出した。マルチも増えるし、局数も増えるし、GOGO!気分。

3.5 14 21 28 50 TOTAL
14:00 205 179(38) 93 97(6) 62(11) 61 697(55)
15:00 205 179 118(25) 111(14) 62 61 736(39)

 
 その後もハイバンドと7MHzを織り交ぜて50MHzのオープンを待つ。そんな中で、15:30頃に50MHzでもJH4ADK(31)、JA3YQD/3(22)とニューマルチを増やす。グランドウェーブも好調なようだ。28MHzでは北海道が強力に聞こえる。スキャッターで近場も聞こえる。しかし、局は限られているようだ。ハイバンドでニューマルチを目当てに呼びに回る。各バンドでマルチが増える。

 それにしても7MHzの局数が200に乗ってないというのは気分的によろしくない。16:30。7MHzに下りて一通り呼びに回ってからCQを出す。この時間帯も、割と呼ばれて200up!。

 局数も800up! 単純計算で、残り4時間で100QSOすれば900に乗る。1時間当たり25QSO。これならなんとかなりそうだ! ちょっと1000は難しそうだが、900以上出来るだけ多く上乗せ出来るよう頑張ろう!

3.5 14 21 28 50 TOTAL
16:00 205 197(18) 119(1) 111 64(2) 65(4) 761(25)
17:00 205 223(26) 126(7) 114(3) 72(8) 65 805(44)


50MHzスキャッター!

 17:00からスキャッターが開けるのはここ3週間ほどの50MHzの決まったパターンだった。まだまだ7MHzで順調に呼ばれているが、片耳は50MHzワッチ体制に入る。ビームは南。

 まず聞こえてきたのはJH0RNN(08)。ニューマルチだ! でも7MHzも呼ばれてしまっている。取りあえず7MHzが呼ばれなくなるまでに50MHzの下地を作っておくことにする。ビームを探る。南西よりも少し西で強くなる。いつもよりも西寄りのビームだ。

 7MHzの呼ばれ方が鈍ってきた17:15。50MHzにQSY、スキャッターに専念する。取りあえず、JH0RNNで(08)をGET。50MHzでスキャッターをやっている局がどうも少ない。信号はほどほどに強いのだが。JR5KLZ(37)は確実にスキャッターでの入感。この局は強い。負けじとクリアな周波数でCQを出す。JA9PI(28)に呼ばれてマルチ1UP。このビームは3〜5エリア向け西ビームとかなりだぶるので、3エリア辺りの局もグランドウェーブで呼んでくる。なおかつ、バックから1エリアも呼んでくる。50MHzにしてはなかなか良いペースで呼ばれる。しかし、ニューマルチはなかなかできない。それでも、JK4EQX(35)、JH4XKW(32)とGETし、なんと4エリアの50MHzのマルチが埋まった! これにはびっくり。この時点で2エリアのマルチすら埋まってないのに。(19)がまだなかったりするのだ。

 18:10、50MHzのスキャッターも鈍ってきた。パイロットにしていたJR5KLZも弱くなってきた。28MHzに下りたが、なんかいまいち。それでもハイバンドを留守にしたこともあって、ハイバンドの各バンドでCQを出したらそれなりに呼ばれた。

3.5 14 21 28 50 TOTAL
18:00 205 241(6) 126 114 72 96(31) 854(49)
19:00 205 247(6) 136(10) 124(10) 75(3) 99(3) 886(32)

第3チェックポイント

 最後の目標値との比較を行ってみる。

19:00 3.5 14 21 28 50 TOTAL
目標値 300 300 70 50 30 100 850
実際 205 247 136 124 75 99 886

 まだ、目標を上回っている。バンド配分的には、ハイバンドが絶好調なのが伺える。その分、ローバンドに時間が割けなかったのは仕方ない。あと2時間・・・

終わりまで

 19:00。この最後の2時間はいつも精神的に良くない。ランニングをしていれば「まだニューマルチが増えるのではないか?」と思うし、呼びに回っていれば「ランニングしていれば局数が増えるのに。」と思ってしまう。

 ローバンドには出る隙間がない。7MHzで呼びに回ることにした。その後、3.5MHzも回るが、CQを出している人が替わっているのでそれなりに局数が増える。しかし、この時間帯は疲れがピークに達してしまった。ちょっとボーっとすると寝てしまう。

 14MHzも好調なようだ。19:30から30分ほど14MHzをやってみる。7M3DQE(17)、JR8OGB(108)とニューマルチもGET。ニューマルチは良い眠気覚ましだ。

 20:00。いよいよ最後の1時間だ。50MHzの(19)マルチがぽつんと残っている。(07)〜(25)の中でここだけが埋まってないのだ。これでは後で悔やみそうだ。「岐阜の誰か呼んでくれ〜!」と祈ってビームを西北西に向けて50MHzでCQ連打。しかし、このビームは相手局も少なく、10分ほど呼ばれない状態が続いてしまった。諦めて、1エリアビームに戻してCQCQCQ。こちらはほどほどに呼ばれる。

 20:30。かなり弱い局に呼ばれる。コピーするのがやっと。なんとかコピーするとJE2HVC/2(19)だ! なんで、ビームを直接向けると呼ばれないで、ビームがそっぽ向けると呼ばれるのか!? でも、この巡り合わせに感謝する。(07)〜(25)が連続して埋まって気分が良い。(26)も相手さえいればできそうだが、深追いしないことにした。もうこの時間では無理だろう。

 20:40。50MHzを離れて、一通りワッチすることにした。20:45、21MHzでJA8FET(105)を発見。ニューマルチだ! この時間帯でのニューマルチは非常に嬉しい。14MHzをワッチしたら未交信局だらけで、慌てて片っ端からQSOした。

 そして、最後にローカルと7MHzでQSOしてコンテスト終了!

3.5 14 21 28 50 TOTAL
20:00 211(6) 253(6) 148(12) 124 75 99 910(24)
21:00 211 254(1) 156(8) 125(1) 76(1) 114(15) 936(26)

結果と目標値との比較

 結果を発表します。こんなに簡単に結果を出せるなんてコンピューターロギングは便利だねぇ。

MHz point multi. score rig ant 目標point 目標multi.
3.5 211 44 JST-245 DP 320 45
254 49 JST-245 DP 320 50
14 156 47 JST-245/IC-740 3el Tribander Yagi-Uda 90 40
21 125 46 JST-245/IC-740 3el Tribander Yagi-Uda 60 35
28 76 36 JST-245/IC-740 3el Tribander Yagi-Uda 30 25
50 114 33 JST-245/FT-736 8el Yagi-Uda 120 25
total 936 255 238,680 940 220


<3.5MHz>
 局数は目標よりも100以上おとしましたが、ハイバンドが好調だった分、同じ時間を裂いても呼ばれ方が悪かったのではないかと思います。もっとも、自分もいつもよりも裂いた時間が少ないので仕方ないか。改良の余地はありそう。マルチはほぼ目標通りで満足。

<7MHz>
 局数は目標よりも50以上おとしましたが、同様に裂いた時間が少な目だったので仕方無い。それでも、もう少しできそうな気もする。マルチはほぼ目標通りで満足。

<14MHz>
 局数は目標よりも60以上多く、マルチも7MHzに迫る勢い。コンディションのおかげですが、これは大満足。

<21MHz>
 局数は目標の倍、マルチも7/14MHzと遜色ありません。これも大満足

<28MHz>
 局数は目標の倍以上、マルチもかなり取れました。もう少しスキャッターのお客さんや8エリアのマルチが取れていればとは思いますが、上出来でしょう。

<50MHz>
 狙っていたスキャッターで増やしたマルチは4つだけだったが、それ以前にFAI/Eスポ/グランドウェーブでめぼしいところは埋まっていたか。どちらにしても、好コンディションでマルチが取れて合格! 局数は目標を少し欠けるが、まぁ許容範囲内。


 と言うわけで、ハイバンドの好コンディションに支えられて、エリアレコードをクリアできました。局数が900を越えたのも嬉しいのですが、マルチを歴代最高クラス確保できたのは非常に嬉しいです。コンディションが悪かったらこうは行かなかったでしょうけど。


 QSOしていただいた皆さん、ありがとうございました。またのQSOよろしくお願いします。


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