コンテスト参加記○

1999 フィールドデーコンテスト


 フィールドデーコンテストは真夏に行われるコンテストで、屋外に移動運用することが事実上参加条件になります。

 大学3年の時、たまたまもらった3.5MHzシングル電信電話の全国1位に味をしめ(メジャーコンテスト初入賞だった。)、それから毎年バンドを変えながらシングルバンドで参加してきました。7、14,21,28,50MHzでそれぞれ入賞し、144MHzだけは用事があったので6m & DOWNに出ましたが、結局、3.5〜144MHzの各バンドの賞状をもらうことができました。

今年は430MHzだ!

 そういうわけで順番からして今年は430MHzです。430MHzともなるとUHFですから、見通し範囲が広い方がロケーション的に有利になります。そこで選定したのが宝永山山頂! この山は富士山の南側にちょこんとある山で、いわば富士山の一部です。標高は2500m近くあり、富士山が邪魔になる西〜北の範囲を除いてはかなり遠くまで見通せます。それなのに、富士宮新5合目との高低差は300mほどで、富士山山頂に登る事を考えればはるかに楽なはずです。実際、昨年移動運用をしており、「ちょっとハードだけどできそうな気がする。」という感触は得ていました。

 でも、1人じゃちょっと心細い・・・誰か一緒に行かない?と声を掛けたら、ENCC(東長野コンテストクラブ)のJM1LTA池野さん(以下LTAと敬称略)が同行することになりました。かくして、2人でいろいろと計画することになりました。LTAは144MHzでの参加です。

電源をどうするか?

 新5合目から宝永山への道のりは早くても2時間。この行程を歩いて登らなければならないわけで、荷物はなるべく軽くしたいところ。しかし、コンテストにフル参加するためには、睡眠時間を差し引いても、コンテスト前後の時間の分があるので18時間の連続運用は可能としたいところです。

 担ぎ上げ移動では、普通はシールドバッテリーを使用します。しかし、シールドバッテリーがどれくらい持つのでしょうか? 430MHz、しかもFMを主に運用するとすれば、効率も悪そうです。実際にどれくらいバッテリーが持つか?実験をすることにしました。

 LTAに相談したところ、測定キットを送ってもらえましたのでこれで実験することにしました。中身は、秋月のA/Dコンバーターロガーとシーケンサーです。

 バッテリーはとりあえず手持ちの24Ahのシールドバッテリーで試してみることにしました。無線機をいろいろ変えて試してみたのですが、結論から言うと、24Ahでは430MHz10W18時間運用には全くもって足りません。測定した中から、代表的なものとして、FT-790mkU+FL-7020の場合のデータを公開してみたいと思います。


24AHのバッテリーにFT-790mkU+FL-7020+ダミーロードを接続して、FMモードで
10秒受信10秒送信を繰り返す。30秒ごとにバッテリーの電圧をロガーに記録する。
それを集計してグラフにしたのが上記のものです。縦軸が電圧、横軸が時間。
つまり、6時間ほどしかバッテリーが持ちません。
ここには載せませんが、FT−290+FL-2010だとこれよりもはるかにバッテリーが持つので、
430MHzだといかに効率が悪いか分かりました。
いずれにしても、24AHのバッテリーではコンテストを戦えません。

 さらに大きなバッテリーを持っていく案もありましたが、LTAと2人で運用することを考えると、発電機を持っていくほうが軽いという結論になり、結局発電機を持って行くことにしました。発電機と言っても普通の発電機ではなく、EU9iというHONDAの新型発電機です。これは従来型に比べて非常に軽く(乾燥重量で13kg)、燃費も良く(エコノミー運転が可能)、排気ガスもクリーンだそうです。富士山の環境を汚さないように、排気ガスがクリーンなのは必要条件でした。この発電機をちょうどLTAが購入したばかりだったので、ありがたく活用させてもらうことにしました。他にもACコードやスイッチング電源も持って行くことになるのですが、仮に40AHのバッテリー(13kg)を2個、26kgを持っていくことを考えれば、この発電機を持っていく方が軽いということになるのです。

設備計画 無線編

 担ぎ上げを楽に行うためになるべく軽量化はしたいところです。しかし、ハンディー機にホイップではコンテストを戦うのが少ししんどいです。

 まずは無線機ですが、消費電力が少なく、オールモードの機械の中では最も小型軽量になるだろうと思われるFT-790mkUを使用することにしました。専用アンプFL-7020は本来10W用ですが、パワーモジュールの変更(M57716→M57745)で25Wバージョンに改造してしまいました。(自作扱いで免許になります。) 25Wのオールモードが運用できて1.8kgは軽いと思います。

 790mkUはSSBでの送信音がいまいち了解度が悪いというローカルのリポートがありましたので、4.7μFのコンデンサをMICラインに入れてハイ上がりの音になるように細工してみました。多少の効果はあるようです。

 さて、アンテナですが、いつもの2系統(無指向性/指向性)方式を今回も採用しました。と言っても、大げさな設備は重さの関係で不可能です。

 まずは無指向性アンテナですが、モービルホイップにしました。カタログを見ると、5/8x4というのが最も高利得ですが、これだけの長さだとごついつくりのものが多くて重いようです。軽量でなおかつ高利得ということでは、5/8x3というタイプがよさそうです。これならばコメットのスリムタイプで実に230gです。これなら軽いのでマストに寄生させて持ち歩けそうです。

 ホイップをマストにつけるために、モービルのパイプ用基台を利用する手もあるのですが、ちょっと重そうです。その上、ラジアルキットをつけてGP化すると、かなりごつくなります。そこで、ラジアル+マスト用基台を兼ねた金具を友人のPECHI君(exJI2IAN)に作ってもらうことになりました。PECHI君は快く引き受けてくれ、軽量化された基台を持っていくことができました。PECHI君は鋼材屋さんなのです。ありがとう〜。

 指向性アンテナですが、Yagi-Udaアンテナを自作しました。過去のFDコンテストは全て自作アンテナで戦ってきましたので、今回も自作アンテナを導入することにしたのです。マスプロの15elをベースにブームを伸ばしてフロントゲインを稼ぎつつ、ブームの径を小さくして金具を軽量化しました。結果として、ゲインが1.5dB上昇しつつも、重さが1.2kgのままというアンテナが完成しました。アンテナの設計にはいつものごとくYOを使用しました。SWRは430MHz〜439MHzで1.1以下となり、帯域もかなり取れたようです。


上がマスプロの15elオリジナル。
下が今回モディファイした15el。
ワイドスペースでしょ。

 コンテストではログをコンピューターで取ったほうが様様な面で有利です。LTAはHP-200にZLOGを搭載して持っていくことにことにしましたが、こちらは結局、紙ログにしました。紙ログで本格的にコンテストに出るのは久しぶりです。小さなパソコンということではリブレットを持っているのですが、電源コードの手配ができなかったのと、ちょっと重くなるので結局やめてしまいました。重複チェックリストもワープロでつくり持って行くことにしました。

設備計画 無線以外編

 なるべく軽量化したくて、山屋さんでいろいろ買ってしまいました。

 まずはテント。自分ではテントは持っていなかったので,これを機会に買ってしまいました。1人用の小さなものです。1.5kgです。

 寝袋も小さくて軽いの買っちゃったんだなー。今まで持っていたのに比べてかなり小さくて軽いんです。

 夏と言えども標高2,500mは寒いだろうということで、上着をいろいろ持っていきたいのですが、やっぱし荷物が増えるのは避けたい・・・と言う事で、合羽も上着の一部として計算して、最小限の上着を持って行くことにしました。

 で、荷物を持っていくための背負子。これは持っていないので、JH0SPE山田さんから借りることになりました。感謝!

下見

 今回は現地で忘れ物をしたら一巻の終わり。慎重に行こうということで下見に行く事にしました。7月18日、LTAと自分に加え、JG2CEZ鈴木さんも同行して、現地に行ってみました。
 直射日光は強く、すぐにほてってしまいます。荷物が空に近い状態ですので、以前に行った時よりも楽に到着することができました。しかし、2時間は掛かりました。

下見にて。LTA/TSL
良い天気で、後方に富士山山頂が見えます。

 現地ではFT-790mkU(low)+FL-7020+ホイップで運用してみました。出力は1.5Wくらいかな・・・。SSBで数度CQを出したのですが、わずかに安城の局とQSOできただけでした。うーん、ホイップでやってるんだから西にも飛んでいっているというべきかどうか。SSBではあまり呼ばれなかったのですが、FMではどうかな?と思い、CQを出してみました。そしたら、これが大ヒット。次から次へと関東一円から呼ばれました。これなら行けるかも!

下見での運用の様子。
手前で寝ているのがCEZ。

 ちなみにこのときに久しぶりにCBにもオンエアしました。

寝ながら27MHzをワッチしました。
日焼けしすぎた・・・

 下見の時は空荷ですが、本番では重い荷物を背負って行くことになります。体力を少しでも付けようと、本番の2週間ほど前から毎日1時間ほど軽い運動をすることにしました。仕事が終わってから、自転車で延々走ってみたり、歩いてみたり・・・。僕はもともと運動音痴なので体力には自信がないのです。

 本番1週間前には、近くの高草山に行って実際に使う機材をセッティングして移動運用をしてみました。この時にいくつか忘れ物をしてしまったので、逆に本番では忘れ物をすることがありませんでした。

出発

 出発の日が迫ってくると、段々テンションが高くなってきます。

 数日前から天気予報をチェックしていたのですが、週末に近づくほど、降水確率が上がっていきます。「嵐だったら諦めないといけないな・・・」

 荷物は前日のうちにチェックをして車に積みこみました。車での運用とは違い、設備がコンパクトです。前日は体力温存の為にと23:00には床に付きましたが、緊張のあまり良くは眠れませんでした。

 当日、目覚し時計の鳴る前に目が覚めてしまいました。まだ、すいている国道1号線バイパスを東へと向かいます。妙にテンションが高いのが自分でも分かります。天気は曇り。初めての「担ぎ上げコンテスト」。成功するのだろうか・・・? 高得点が狙えるのか・・・? 天気は持つのだろうか・・・? 不安と期待が一杯です。こういう時のBGMはプログレに限りますな。Close to the edge(Yes)が気分に共振して心地よい。

 富士宮市内のコンビニで食料を調達。その後、富士山に向かって走っていたら、雨が降ってきました。雨は富士山に向かうほど強くなり、不安が大きくなってきました。08:10頃には水ケ塚駐車場に到着。この時期はマイカー規制中で、ここから新5合目まではシャトルバスかシャトルタクシーで行かねばならないのです。LTAが来るまでに、朝食を取りました。

 しばらくするとLTAも到着。早速準備に掛かりますが、時折雨が強くなります。雨が強くなるとその都度作業を中断せねばなりません。「5合目でもこのくらいの雨だったら計画は断念しよう。」そう言いつつも準備は進めていきました。

 準備が終了して、背負子を体重計に載せてみます。「29.5kg」やっぱり荷物は30kg近くになってしまいました。背負ってみると何とか歩ける程度。でも思ったよりも重くはない感じでした。

LTAの車の後ろにまとめた荷物群
背負子の荷物の重さは左右どちらも約30kgでした。

 車をロックしてバス乗り場に向かいます。強く降っていた雨も上がり、天気は曇り。バス乗り場で次のバスを待ちます。バスは30分間隔で出発しています。

 バスが来たら、最も後ろの席を陣取りました。こんな大きな荷物を持っているのは自分たちだけなので邪魔にならないように・・・。バスに乗ると「もう戻れないんだ。忘れ物があったらおしまいだ。」という気持ちが大きくなっていきます。10:05、バスが出発して窓から自分の車が見えたときにはその思いがさらに強くなりました。

 新5合目への道のりは30分ほど。車内では富士山観光のビデオが流れていますが、自分は体力温存のために仮眠していました。しばらくして目が覚めると、窓の外には雲海と所々の青空が広がっていました。晴れた!と思ったのも束の間、5合目についたときにはまた雨が降ってきました。

 バスから下りて階段を上り、とりあえずトイレ。その間にも雨は強くなってきたので、早速合羽を着てしまいました。しかし、登れないほどの雨の強さではありません。出発することにしました。10:55、30kgの荷物を背負っての山登りが始まります。

山登り

 心配していた雨はすぐに小降りになりました。しかし、荷物が重くて、息が切れます。登り始めて10分後,早速休憩です。疲れてしまうのは合羽のせいもあります。曇りの天気で、直射日光がないのは良いのですが、合羽の中は暑いのです。この休憩中に、合羽をとりあえず脱いでしまいました。

 その後も何度か休憩しながら新6合目に到着。ここからは下りですが、ところどころ足場が悪いので慎重に行かねばなりません。荷物が重いのでなおさらです。

 宝永火口から先は、アリ地獄のような登り坂。急な砂地の坂を登っていきます。少し歩いては休憩しては・・・雨が少し降ってきたのは少し幸いだったのか、足がすべる量が少ないように感じました。息が切れてきたので途中で酸素を補給。少し元気になった気がします。しかし、最後の方は体力的にかなり辛く、ほんの少ししか歩けなくなってしまいました。でも、少しずつでも歩いていれば到着するはず・・・。

 LTAは最後のペースが良く、もう尾根の上に着いていました。尾根の上から「味噌汁が待ってるぞ!」の声が聞こえました。到着すればおにぎりと味噌汁が待ってる・・・そう思うと,最後の力が出てきたように思います。少し歩いては倒れるように休憩して、また歩き・・・なんとか尾根の上に到着。最後は尾根の上を歩いて現地に向かいます。辺りには霧が立ち込めていて、前が良く見えません。もう少しかな?とも思うのですが、なかなか着かず、最後はかなり長く感じました。それでも「味噌汁、おにぎり、味噌汁、おにぎり」と唱えながら歩いていきました。で、何とか到着!

 30kgの荷物を背負ってもここまで来れたんだ! もう13:30。それでも2時間半で登れたことになります。ちょっとした達成感に浸りましたが、いつ変わるとも分からない天気。すぐにテントの設営を開始しました。

設営

 テントはほどなく設営完了。荷物をテントの中に収納したら、少し雨が降ってきました。LTAのテントには前室があるので、ここでお湯を沸かし、味噌汁にありつけました。温かい味噌汁におにぎり・・・。おいしかったのは言うまでもありません。食事を終えたら雨が強くなってきました。各自のテントに戻って雨が弱まるのを待ちました。

 自分のテントに戻って仮眠。疲れているので、横になっているのが気持ち良いです。しかし、外は雨。パチパチとテントを打ちつける雨の音は不安材料です。「いつになったらやむのだろう・・・?」と思いつつ横になっていました。

 一眠りしたあと、少し意識が戻って、雨の音を注意深く聞いていると段々弱くなっているような気がします。「弱くなれ、弱くなれ」と念じているとそれに答えるように雨音が弱くなってきました。1時間ほどは横になったんでしょうか? 雨が弱くなったのを見計らって、外に出ると、LTAも外に出てきました。まだ時折雨は降っていましたが、アンテナを設営。アンテナ自体はコンパクトなのでほどなく設営完了。発電機も試運転させて、機器の動作チェックを行いました。うまく動いているようです。

アンテナの様子。
上・・・5/8x3 モービルホイップ+ラジアル3本
下・・・15el Yagi-Uda(ウェーブハンター改)
後ろに見えるのは小さな1人用テントです。

 発電機の燃料を温存するために、発電機はすぐに止めました。夕食まではやることがありません。雨は上がり、段々と霧も晴れてきました。山の天気は本当によく変わるもので、下界が見え出しました。雲の合間からは虹も見えます。標高が高いだけあって、非常に展望が良いです。三島の町の向こうには伊豆半島が見えます。上から見下ろしている感じは、高い標高ならではという感じです。

 でも天気は気になるわけで、気象情報を聞こうとラジオを聞くことにしました。FM放送帯はいろんな放送局がぎっしりと聞こえます。17:00の時報前後には天気予報をやるだろうと思い、狙って聞いていたのですが、結局聞くことはできませんでした。

 食事は18:00からということにして、また横になっていました。C601にGPをつないで何気なく430MHzのメインチャンネルを聞いていました。関東一円+静岡の呼び出しがひっきりなしに聞こえ、ロケの良さが確認できます。そんな中からJL2HIW良知さんからの呼び出しが聞こえました。「良くここを聞いてるって分かったねぇ?」「大体、TSLの行動パターンはお見通しだよ!」てな訳でラグチューが始まります。途中からJP2NXAも交えてのラウンドQSO。こちらはC-601使用の270mWなのにちゃんと飛んでいるようです。静岡の天気は晴れだそうで、そのままこちらも回復傾向になるのを祈ります。

C601にアンテナを接続してラグチュー。
本番では向こうに見えるFT-790Uを使用しました。
プラスチックBOXが机の代わり・・・狭かった。

 18:00から食事の準備をしました。今夜のごはんは鮭と若菜の炊き込みごはん。アルファ米を使用したものです。これはLTAが見つけてきて買ってきてくれたものです。お湯を入れて30分。食べてみると、割と美味しい。温かい味噌汁で体も温まります。LTAのキーホルダーに付いている温度計で温度を測ると、12℃。下界に比べればかなり寒かったです。夜に備え、持ってきた上着を全て着ました。

 辺りも徐々に暗くなり、満天の星空に下界の夜景、頂上を目指す登山者や山小屋の光が段々と明らかになってきました。

 自分のテントに戻って、またもや寝ながらメインチャンネルを聞いていたら、今度はJH2NEL山本さんがこちらを呼んできました。19:30頃だったか。富士市内を西伊豆に向かって走っているとのこと。彼もFDコンテストに参加するようです。しばらくラグチューを続けましたが、NELの方のロケが悪くなったのか、こちらの電波が届かなくなり、ファイナルを送ります。なんて言ったって、こっちは270mWだからねぇ。NELは「周波数確保するためにCQ出せば?」と言って引っ込んでしまいました。270mWでCQ出しても大して呼んでこないだろうなーと思い、でも、メインチャンネルでCQを出してみました。20:10。元の周波数に戻ったらびっくり。パイルアップになっています。1局ずつ、ゆーーっくりとQSOしました。今、QSOしないで21:00以降にQSOした方が良いもんね。15elとGPの比較もしてみましたが、「GPの方が強いです。」という返事。おかしいな?と思い、ビームを動かしてみると、やはり15elの方が強くなりました。思ったよりも北の方向が1エリアビームになるようでした。それにしてすごいパイルじゃ。これ、捌いちゃえば気持ち良いんだけどなー。

 20:30。発電機を回しました。これと同じくして7L2SSN/1大原さんに呼ばれました。大原さんもやはりENCCのメンバーです。多摩川に移動しているJH0SPE/1のところにいるそうです。C-601からFT-790mkUに無線機をつなぎかえると、59++のリポートが返って来ました。かなり強く届いているようです。

 その後もわざとのんびりQSOして周波数を独占しつつも、21:00を待ちます。NELとのラグチューから確保していた周波数は432.88MHz。メインチャンネルにほどほどに近くなかなか良い周波数です。

コンテスト!

 21:00を回り、それまでののんびりQSOの裏を返したように、早口CQコンテストを言うと、すぐにローカル局が呼んできました。JG2CEZ,JP2NXA,JH2DMI・・・みんな捌かれ方を知っているから、超ショートQSOでナンバー交換しました。そしてその後も切れ目なくパイルアップが続きます。初めに良いペースをつかんでしまったからか、順調に局数が伸びます。430MHzFMで今まで捌いたパイルアップの中では最も大きかったかもしれません。とにかく次から次へと呼んでくる! もうお猿さん状態ですな。あっと言う間にログ1ページが過ぎ・・・あっ、しまった重複チェックリストを付けるのを忘れた!という訳で、ログ2ページ目からはちゃんと重複チェックをつけました。1ページ目の分は暇なときにリカバリーすりゃいいやと思ったものの、リカバリーできたのは結局6ページ目に差し掛かったころだったりします。関東全域+静岡に混じって時折愛知や三重の局が呼んできます。西にも良く飛んでいるようです。21:46に呼んできた7K4HYIは30mWと言っていましたが、59で聞こえます。関東には壊滅的に電波が落ちているようです。スタートダッシュは成功!

21:00-22:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 114 23 137
SSB
CW
TOTAL 114 23 137
ニューマルチ 18,14,11,13,10,12,16,17,20,15,21

 22:00を回ると少しずつペースが落ちてきます。CQを出しても30秒ほど応答がないことがあります。それでもそれなりのペースを保っているのでCQを続けます。

 テント内の照明は単3電池2個使用のランタンだけで、影ができるとそこは見えなくなってしまいます。小さな箱の上にはログと重複チェックシートと時計がところ狭しと置いてあり、態勢は非常に悪かったりします。シャープペンの芯も折れる折れる・・・

 外は少し雨が降り出したようで、バチバチバチというテントを打ちつける音が聞こえます。

 1エリアのパイルの隙間を突いて宮城の固定局が呼んできました。北にもそれなりに飛んでいるみたい。
 

22:00-23:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 83 20 3 1 107
SSB
CW
TOTAL 83 20 3 1 107
ニューマルチ 07,09,06

 23:00になんと奈良の移動局JM3CVZ/3が呼んできました。ムムム、FMでも3エリアまで飛ぶの? 

 マルチもそれなりに取れたので、そのままFMで続けても良いのですが、さらにマルチが取れないかな?と23:14にSSBにQSY。FMでの呼ばれ方もちょっと鈍ってきたのでした。

 早速、兵庫県移動のJL3QEM/3のCQが聞こえてきてすぐにGET。でも、SSBはあまりにぎわっているとは言えません。それなら、こちらからCQを出そうと言うことで、CQを出してみました。そんなにペースは良くありませんが、1エリアを中心に呼ばれます。マルチは増えません。

 23:40。今度はCWにQSY。呼びに回っていると、滋賀県移動のJJ3JHP/3を発見。しかし、1エリアの局の影になってしまい、大変了解しずらい状況。こちらの無線機はなんて言ったってFT-790mkU。CWフィルターなんてついていないから混信がすごいのなんのって。でも合間合間で了解してしまい。何とかQSO成立! ニューマルチでした。

23:00-00:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 12 3 1 16
SSB 8 6 4 1 19
CW 6 3 1 10
TOTAL 26 12 6 1 45
ニューマルチ 24,27,19,23

 00:00。日が変わると同時にFMに戻ってきました。SSB/CWを覗いていたためにペースが落ちてしまったのでFMで取り返そうというところです。それでも1日目終了までの3時間で289QSOはこなせました。

 少しだけ呼びに回ったらJM1LPNを発見。青山高原のJI2ZLXは雨で運用を中止したとのINFOをもらう。うーん、こっちの雨も大丈夫なのかな・・・。

 この時間になると、それなりに周波数が空き出すようで、433.26MHzに空き周波数を確保。早速ランニングする。開始直後の爆発的な呼ばれ方はないが、それなりには呼ばれる。

 00:43。1分くらいCQに応答が無いので少し呼びに回る。

 00:54。またマルチが気になってSSBを聞いてみる。JA3YST/3で京都が取れた。

00:00-01:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 46 9 2 1 58
SSB 1 1
CW
TOTAL 46 9 1 2 1 59
ニューマルチ 22

 01:00。今度はJG5BOM/5が聞こえてきた。結構、強く、難なく香川のマルチをゲット。おー、良く飛ぶもんだなー、と感心してしまう。しかし、その後はニューマルチが続かない。SSB/CWで数局QSOして、01:20、またFMに戻る。今度は433.06MHzなんて絶好の周波数を確保でき、早速、ランニング。少し間を空けたのが効いたのか、周波数が良いのか、ほどほどに呼ばれ出す。01:51、LTAが呼んできた。「僕はもう寝るから、そちらが寝るときに発電機を止めておいてね。」 了解!

01:00-02:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 28 9 1 38
SSB 2 3 1 6
CW 2 1 3
TOTAL 32 13 1 1 47
ニューマルチ 22

 02:00を回ってもしばらくは呼ばれつづけたが、02:16を過ぎるとまたペースダウン。重複チェックも付けているので呼びに回ってみる。もうあまり局はいないようだ・・・。こちらも寝よう。02:30、携帯電話のアラームを1時間後に設定して寝ることにした。と言っても、1時間の睡眠時間で、その後も持つわけが無い。アクティビティーのことを考えて,今回は2度寝作戦を取ることにしたのだ。分散して寝た方がより多くの局とQSOできるのではないかと考えたのだ。発電機を止めに行ったが、もう雨は止んでいた。しかし、霧が強く、視界はあまりない。

 もう雨は止んでいたが、テントの床は少し濡れている。あとでLTAに聞いたのだが、この時間、気温は8℃だったそうだ。雨に濡れていると、そこの部分が冷たい。寝袋にくるまって、ゴツゴツした床の凸凹に体を順応させて寝た。こんな状況にも関わらず、疲れが出てきて、うつらうつらとは寝ることができた。しかし、これでは熟睡できるわけがない。

02:00-02:30
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 16 1 17
SSB
CW
TOTAL 16 1 17
ニューマルチ 無

 なんとなく目が覚めたら、丁度、携帯のアラームが鳴った。早速、発電機をまわす。03:30、真夜中の局数の掘り起こしだ。数局、呼びに回ったが、さすがにこの時間にCQを出している局は少ない。周波数もガラガラなので、433.10MHzでランニング。それなりに呼ばれる。45分の運用で、深夜の局数を少し上乗せした。辺りがうっすらと明るくなっている。今日は天気が良さそうだ。04:15、アラームを30分後にセットし、発電機を止めて寝た。しかし、先ほどよりもさらに気温が下がっているようで、大して眠れなかった。

03:30-04:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 15 2 17
SSB
CW
TOTAL 15 2 17
ニューマルチ 無

 04:45に予定通り起きたが、まだ寝足りないのは言うまでも無い。しかし、寝ぼけながらも運用を開始。外は明るくなりだし、もうランタンの細々とした光だけで運用する必要もない。東の空が明るくなり、雲の切れ間からまぶしい太陽が見える。

 430MHzのグランドウェーブは早朝が良いよ、という話を聞いたことがあったので、早速SSBを聞く。が何も聞こえない。CWで1局だけ聞こえたのでQSOし、その後、西ビームでCWでCQを出したが、ほとんど呼ばれない。
 この時点でまだ新潟が取れていない・・・局がいないのかな?と思ってFMを聞くと、早速新潟県移動のJA0ZTP/0が聞こえてきた。ラッキー。新潟もGET!

04:00-05:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 7 2 9
SSB
CW
TOTAL 7 2 9
ニューマルチ 無
05:00-06:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 17 5 1 23
SSB
CW 1 1 2
TOTAL 18 5 2 25
ニューマルチ 08

 06:20、FMの周波数も、コンテスト局/コンテスト以外のモービル局等で埋まりつつある。それでも433.28MHzを確保してランニング。朝でみんな起きてこないかなーと思ったが、あまり良いペースでもなかった。

06:00-07:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 14 6 20
SSB 1 1 2
CW 1 1
TOTAL 15 7 1 23
ニューマルチ 無

 もう、そろそろSSBのアクティビティーも上がってくるかな?と、07:00にSSBにQSY。あまりオンエアしている局はいないが、積極的に西ビームでCQを出してみた。07:27、JE3YMT/3に呼ばれた。マルチは・・・やった!大阪だ。ニューマルチ。と思ったら、次には深いQSBを伴ってJH4PEQ/4が呼んできた! 初めての4エリアで岡山のマルチを増やした。よっしゃー。CQで呼ばれてマルチが増えるというのはツボにはまった感じでなかなか良いぞ! 2つもマルチが増えてしまった。この後も3エリアの数局に呼ばれる。

 辺りはすっかり明るくなり、霧もない。富士山の山肌がくっきりと見える。遠くから登山者の声が聞こえてくる。障害物がないと遠くの声も良くきこえてくるものなのですね。ここ宝永山にも登山者が来るようになった。一般の登山者に質問されるのも少しわずらわしいなと思い、家で作ってきた「ただいま、アマチュア無線の競技会に参加中です。」という張り紙をテントに張った。

 そう言えば、昨日、「御殿場市は西向けに珍しいから、もてると思うよ。SSBでも西向けにやってみな!」と言ってくださった方がいたのを思い出した。15エレのシングルという、430MHzのDXerの皆さんに比べれば小さなアンテナのに、この標高のおかげか、3エリアどころか、1局ずつではあるが4,5エリアともQSOできてしまった。しかも、この小さなアンテナは自作アンテナで、やっぱり嬉しさが違ったりします。(←うぬぼれ)

07:00-08:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM
SSB 7 6 5 1 1 20
CW
TOTAL 7 6 5 1 1 20
ニューマルチ 25,31

 あと3エリアで取れていないマルチは和歌山だけだ。これを何とかして取ろうと、CWで西向けにCQを出す。08:10。しかし、あまり呼ばれない。奈良の固定局JH3LJSには呼ばれたので、それなりに飛んでいるとは思うのだがだがアクティビティーがないのだろうか。

 そのあともマルチ狙いでSSBに出てみた。08:25。うーん、あまりぱっとしないな。

 マルチを狙い過ぎて、局数の伸びが鈍ってしまった。すかさずFMにQSY。08:40。もうみんな起きたかな? 433.38MHzを確保。

 順調に呼ばれ出したが、ここで重大な問題に直面する。ここまでのQSOはざっと520。これは予想を大幅に上回る数字だ。作ってきた重複チェックシートがどうにも一杯になってしまい、もう記入できない欄がいくつも出てしまったのだ。もう仕方が無い、呼びに回るのは記憶力に頼ることにしよう。チェックシートを付けるのをやめてしまった。


もう書くスペースが無いよ〜
(実際はB5の紙です。)

 順調には呼ばれているのでまぁ良いか。さすがに爆発的には呼ばれないので「宝永山は今晴れでーす。」とか「標高2500mから出てまーす。」余計なことをしゃべりながらのんびりQSOを重ねた。

08:00-09:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 26 4 1 31
SSB 3 1 1 5
CW 2 2 2 6
TOTAL 31 7 3 1 42
ニューマルチ 無

 SSBに行っても、さっきの感じじゃ呼ばれそうにないなぁと思い、FMでずーーっと居座り続けた。09:35、いい加減のどが疲れたので、一度、周波数を手放して、ボケ−としていたら、すぐに他の局がその周波数でCQを出し始めた。まだQSOしてないようなので、そのまま呼んでしまった。

 ちょっと膠着状態ではあったので、辺りを散歩した。

 戻ってから先ほど使っていた周波数をまた聞いたら、CQを出していた局がいなくなってしまって、また同じ周波数(433.38MHz)でCQを出すことが出来た。

09:00-10:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 27 6 1 34
SSB
CW
TOTAL 27 6 1 34
ニューマルチ 無

 10:00台はFMで順調に呼ばれる。しかし、FMでの運用が続いたため、無線機はアッチンチンになっていた。天気は晴れ。テントの中は暑いので、無線機を外に持ち出して、空の下で運用することにした。外は、風が吹くと「冷房 強」状態で,風が止むと暑い。気温差が激しい。

10:00-11:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 43 10 53
SSB
CW
TOTAL 43 10 53
ニューマルチ 無

 11:00、無線機を外に出すついでに、熱が出にくいSSBにQSYした。移動局が結構出ていて、SSBもにぎわっている。しかし、コンテストに参加している局は少ないようだ。ビームを西に向けてやったら、それなりに3エリアに呼ばれる。でも、和歌山には呼ばれない。うーん。そういや東北のマルチも宮城、福島しか取れていない。岩手、山形は取ろうと思っていたので、頑張って北ビームでもCQを出すが、まったく呼ばれない。

 あまりSSBに固執しても局数が伸びないので、11:30、再びFMに戻る。433.08MHzに周波数確保。なんでこんな良い周波数が取れるの?と思ったら、7分ほどして悪質な妨害に会う。張り合っても仕方ないので、すぐにQSY。今度は433.10MHzを確保。こんなに周波数が簡単に確保できちゃって良いの?

 GPと西向け15エレを交互に切り替えてCQを出す。GPでも1エリアは十分カバーできる。でも、15エレのバックから1エリアに呼ばれてGPに途中で切り替えたりしていた。

 11:41。「アルファー、デルター、ロミオー」と聞こえる? ん? 誰だ?とナンバーを送ってみると「7J3ADR 清田です。片桐さん聞こえますかー?」と言われた。7J3・・・最近のコールサインだな・・・ん?7J3ってことは3エリア? 50MHzでもアクティブな京田辺市の清田さんではないか!と思い「え? 京田辺の清田さんですか?」と聞いたら「はい、そうです、南ビーム向いているけれど、良く聞こえてますよ。すごいですねー。」 げ、京都の固定局とGPでQSOできてしまった。ビームを合わせて15エレにしたら、さらに強くなった。「御殿場なんてこのバンド当然1stですねー、カードぜひともよろしく〜。」と言われてしまった。ありゃりゃ。この時間、3エリア向けのグランドウェーブが良いのか?

 ちょっと気合が入って、西向けでCQを出していたら、11:54にはJS3LBHにも呼ばれた。この局も京都だ。しかも、ナンバーは5922P。「ホント−に5Wなんですか?」と聞いてしまった。無線機のメーターはしっかり9振っていたのですから!

11:00-12:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 24 3 2 29
SSB 2 4 4 1 11
CW
TOTAL 26 7 6 1 40
ニューマルチ 無

 12:00を過ぎても、JL3URN、JA3CAFと大阪の固定局に呼ばれたりする。先ほどSSBで頑張ったものの呼ばれなかったので、どうせFMでも3エリアに呼ばれるのなら・・・と思ってそのままFMでやってしまった。その後、兵庫県移動のJL3XKK/3にも呼ばれた。西への飛びは抜群のようだ。

 12:30からは北向けビームにして東北のマルチが増えないか?と狙うが、JG7LFM、JG7MXZと宮城の固定局が呼んで来ただけだった。うーーん、宮城とまりか。

 マルチが欲しいので、12:50、SSBにQSYしてみたが、遠くの局からは呼ばれない。と言うか、全く声が掛からない。うーーん。

12:00-13:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 38 6 2 4 1 51
SSB 1 1
CW
TOTAL 39 6 2 4 1 52
ニューマルチ 無

 SSBで粘ったが、どうにも呼ばれないので、もうマルチに固執するのはやめてFMでランニングすることにした。432.90MHzが取れた。が、また妨害にあって、いい加減やる気喪失。のどは痛いし、眠いぞー。

 妨害にあってはQSYし、また妨害にあってはまたQSYし、もうこのスタイルで最後まで行くことにした。

 天気はいつしか霧。雨さえ降らなければ外でやっていても良いやと思っていたが、すぐに雨が降り出し、またテントの中にこもる。

13:00-14:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 22 3 1 1 27
SSB 1 1
CW
TOTAL 23 3 1 1 28
ニューマルチ 無

 ぱっとしない13:00台が過ぎ、あと1時間。すでに700QSOは超えていて、800QSOに手が届きそうだ。最後の力を振り絞ってCQCQCQ・・・。いつのまにか、声に張りがなくなっていて、だらけたCQになっていた。と自覚して、また、抑揚のあるCQに切り替えた。開き直ってCQを出したのが良かったのか,最後は少しだけペースが上がってコンテスト終了。QSOは830くらい。これなら、重複を抜いても800を超えるかな?

14:00-15:00
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 TOTAL
FM 35 7 1 43
SSB
CW
TOTAL 35 7 1 43
ニューマルチ 無

 さて、コンテストは終了したが、ここで休むわけにはいかない。ローカル数局に呼ばれたので、少しだけラグチューしたが「撤収があるので、今日はここまで」と伝えて、すぐにQRT。撤収作業に移った。

 雨は段々強くなり、アンテナ撤収作業が辛くなった。仕方がないので、テント室内の撤収をした。それでもまだ雨がひどいので、テントから手だけを出し、アンテナをたたんだりしていた。すると、少し雨が弱くなったので,合羽を着て作業を続行。雨の中テントもたたんで、撤収完了。散々な撤収作業でした。

下山

 15:55。雨は降っているが下山をすることにした。睡眠時間1.5時間と、最後のCQ連呼で、実は歩くのも辛い状況。しかし、もうテントもたたんでしまったし、帰るしかありません。LTAの後を何とか何とかついていきました。

 アリ地獄を今度は順調に下りていくと、いつしか辛かったのが消え、普通に歩くことができるようになりました。雨も上がり、快調に下山していきました。宝永山がどんどん遠くなる。あの、アンテナをしばった柱が小さくなっていく・・・。

 1時間半ほどで新5合目に到着。ちょうど出発するシャトルバスに乗って駐車場に向かいました。

 水ケ塚駐車場に着き、自分の車のとこまで着くと、「あぁ、なんとか帰って来れたんだ。」と嬉しくなりました。

 カーステレオのCDはto be over(Yes)。なんかまた丁度心情にあってる曲だなぁ。荷物を積み、着替えをして、ほどなくLTAと分かれ自宅に向かいました。

 自宅には20:00過ぎに到着。結構、早く帰って来れました。

結果

 結果を発表します。手書きログを早速ZLOGのpost contestモードで入力しました。残念なことに800pointは切ってしまいました。

MHz point multi. score rig ant
430 797 23 36,662 FT-790
FL-7020改
M57745 25Wout
15el Yagi-Uda 3mh
5/8x3 GP 4mh

 コンテストレコードには届きませんでしたが、過去最高局数は達成したか? マルチは結構探したんですがねー。これ以上はできませんでした。

 自分の過去のコンテストスコアの中ではかなり出来が良かったので、分析もしてみました。下のような感じです。

 今回は久しぶりに「たくさんやったなー」って感じのコンテストでした。

 QSOしていただいた皆さん、ありがとうございました。またのQSOよろしくお願いします。

 また、同行したJM1LTA池野さんの多大な協力には大変感謝しております。ありがとうございました。


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