コンテスト参加記○

2003 全市全郡 コンテスト


 3度目の正直です。

目標

2エリアレコードを作る!

昨年、あと少しのところまで行ったのに、結局達成できなかったこの目標を達成してみたいと思います。

作戦

 とにかく、どのバンドでも良いので1000QSOを達成させるのがレコード達成のカギのようです。自分自身、24時間コンテストで1000QSO以上やったことがありません。しかし、昨年は900overだったので、昨年の時間毎のレート+1割でQSOを重ねていけば、最終的には目標を達成できそうです。そのためには、ムダな時間をとにかく排除することにします。CQを出しているときも、なるべく集中力を途切れさせないで、裏ワッチに心がけます。

準備

 3日前、MARICOシャックにはV/UHFのアンテナがないので、144、430MHzのヤギをローテーター付でセッティングしました。今年は1200MHzはセッティングしませんでした。また、今年春のアンテナ工事で14MHzは新設した第3マストに上がっています。

仮設したV/UHFアンテナ
144MHz 7el / 430MHz 15el

高い方は常設の第1パンザ
21MHz 5el / 50MHz 8el

パンザ途中のスタック用21MHz4elは今回は未使用
14MHz 5el

無線機、リニアアンプは昨年と同じです。

JI2ZJS常設シャックに自分の設備を持ち込み

当日

 今年は忘れ物が無いように慎重に事前作業を進めました。
仕事を終え、夕食をとり、風呂に入り、自宅出発は19:30。20:00にはクラブシャックに到着し、各バンドのチェックを進めます。7MHzは既にスキップしています。昨年と戦略を変え、3.5MHzスタートとし、スタートダッシュを狙います。

 3.5MHz下のバンドエッジで空き周波数を探しますが、「?」と打つと、何かしら反応があります。仕方ないので、上のバンドエッジを行ってみました。こちらはすいています。早速、周波数を確保し、CQを出しました。すると、応答があり、のんびりとラバースタンプQSOを行いました。2局目のQSOが終わったのが20:58。そこから、なんとか周波数をキープし、21:00を迎えます。

 外は雨降りのようで、屋根をたたく雨粒の音が聞こえる。

開始!

 3.5MHzの上のバンドエッジは爆発的に呼ばれるわけではない。1局目はJL7AIA。初めの数分、良く呼ばれたと思ったら、その後はCQ連発。しかし、21:15頃からペースが上がった。上から下にスイープする人は少なく、下から上にスイープする人がたどりつくのが15分後ということか。

 3.5MHzのコンディションは安定しており、国内はまんべんなくQSOできた。

 21:30頃から、IC-910の電源を入れ、裏ワッチを開始。呼ばれない頃合いを見計らって430MHzをワッチ。弱いながらも聞こえてきたのがJE3OZB/1。裏ワッチQSO1局目。

 2時間15分間、3.5MHzで粘ったが、23:15になって、空振りCQが続いたので、へばりつきを中止し、日が変わる前に50MHzにQSY。裏ワッチを144/430MHz。ただし、50MHzもあまり呼ばれないので、裏表ともに呼びまわりの時間もあった。

  21 22 23
3.5 64 66 12
7 - - -
14 - - -
21 - - -
28 - - -
50 - - 22
144 1 4 6
430 1 2 2
TOTAL 66 72 42
23時台にガクンとペースダウン。

寝るまで

 いつもの通り、1時間の睡眠をとる予定とした。その考えで組み立てを考える。

 スタートダッシュに成功したものの、23時台にペースを落としたせいで、昨年との差が少ししかなくなってしまった。寝るまでにアドバンテージを築きたいのだが、焦るばかり。かと言って7MHzは温存させ、3.5MHzをメインに50〜430MHzで裏呼びまわりとした。

 しかし、2時台になり、3.5Mhzの呼ばれ方が鈍くなってきてしまったので、結局7MHzを使うことになった。144/430MHzも静かになってしまい、50MHzも未交信局がいなくなってしまった。仕方なく3.5/7MHzの2バンドを使って、ペースを保った。03:15から7MHzを片っ端から呼びまわった。1エリアも聞こえるが、あまり強くない。

 03:30。1時間後にアラームをセットして就寝。今回はエアーベッドを用意したので、ふとんでは無いけれども、フカフカした上に寝転がりました。おやすみなさい。

  0 1 2 3
3.5 29 24 19 9
7 - - 8 6
14 - - - -
21 - - - -
28 - - - -
50 12 10 4 -
144 4 1 - -
430 - - - -
TOTAL 45 35 31 15
3時台は30分しか運用していないから、
実質的には2時台と同じペース

夜が明ける

 目覚まし時計のアラームの鳴る前に意識がはっきりしだし、部屋の照明をつける。まだ、外は暗い。

 7MHzはまだスキップ気味。まだ完全に目が覚めていないのか、dupeで2局ほどQSOしてしまった。

 夜が明けると、QSYのタイミングを考えながらオペレートしなければならなくなる。3.5MHzは昨晩のうちに結構な数のQSOをやってしまったので、温存しておいた7MHzを攻めることにする。スキップ気味なので、空き周波数も簡単にみつかる。なるべく下の周波数を陣取ってCQを開始。ただ、あまり呼ばれない。オープンするまで少し辛抱することにする。

 ここで、「うむむ」なQSOが。自分は7MHzでCQを出しながら、3.5MHzの裏呼び回り。05:06 JK3HLP/3を3.5MHzで呼んでQSO。その後、7MHzでCQを続けると、なんと05:08に7MHzでJK3HLP/3が呼んできた! HLP局も自分もシングルOPオールバンド部門参加のようで、ってことは、2人ともCQと呼び回りを裏表でやっていて、しかもそれが偶然、同じ周波数だったってことです。

 7MHzのスキップがなくなってきたのか、混信が激しくなってきた。そのわりにはあまり呼ばれないなー。

 3.5MHzは夜が明けてしまうと使えない。05:27のJA7DLEを最後に3.5MHzとは、さようなら〜。

 7MHzのCQを続けながら裏ワッチは14MHzにした。05:48、JE1RRK/1のCQが強く聞こえてきた。えっ、もう近距離オープンしてんの?

 7MHzで確保した周波数も割りと良いので、これは動かさず、14MHz裏呼びで続ける。

 06:40。もうそろそろオープン範囲も広くなったかと判断し、思い切って14MHzにQSY。50分ほど、このバンドにとどまる。目を覚ますために、パンを食べ、コーヒーを飲む。外も明るくなってきた。食事中は裏ワッチ無しね。気合抜け気味に14MHzのCQを続ける。

 07:30に7MHzにもどり、30分ほど留まる。そこそこのペース。

  4 5 6 7
3.5 1 4 - -
7 11 30 30 33
14 - 1 19 20
21 - - - -
28 - - - -
50 - - 1 -
144 - - - -
430 - - - -
TOTAL 12 35 50 53

QSYまたQSY

 08:00から各バンドをさまよう。21MHzに15分、14MHzに15分、そしてまた7MHzに戻る。各バンドの局が底を付く前にドンドンQSY。ただ、戻ってきた7MHzはペースが良く、1時間ほど留まる。しかし、昨年との差はわずかなままだ。うー、このペースでは1000行かないぞ。

 09:30。VHFも賑やかになっているかな?と思い、144MHzに出てみるが3局しか未交信局は発見できず。静岡は2エリアと言えども、静岡以外の2エリアへのV/UHFのパスはあまりなく、弱い1エリアの信号を相手にしなければならないのは、少し弱点。標高が少しはあるから、少しは良いんだろうけど。

 09:45から15分、また14MHz。スキャッター中心のオープンみたい。

 50、21MHzを少しずつ渡り歩いて、28MHzに初めて出てみた。10:15、1エリアはグランドウェーブか? スキャッターでもそれなりにできた。裏ワッチをしながら30分ほど28MHzで粘り、21MHzに少しだけ出て、7MHzに戻ってきた。7MHzは1時間以上振りなので、初めだけは良く呼ばれた。その後は少しダラダラ気味。でも、途切れたかと思うとまた呼ばれるので、裏ワッチしながら続けた。

 10時台はQSYを頻繁に行ったのと、裏呼びをやったので、6バンドもオンエアした。が、レートはあまり良くない。どこかに腰を落ち着けた方が良かったかな。

 30分ほど7MHzにとどまり、またQSY。正午までは14MHzを中心に攻める。

  8 9 10 11
3.5 - - - -
7 27 41 7 19
14 16 16 2 32
21 16 - 7 -
28 - - 22 -
50 - 2 7 -
144 - 3 1 3
430 - - - 2
TOTAL 59 62 46 56

午後の時間帯

 12時台も各バンドをさまよう。7バンドも出て35QSOは少し失敗。

 7MHzはそれでももっとも局がいるものの、少し出てるとペースが落ちる。そこで、どっかのバンド→7MHz→どっかのバンド→7MHzというように、7MHzを中心にしながら各バンドをQSYするようにした。裏ワッチも怠らずに・・・

 中だるみの時間帯を支えてくれるのは、昨年の時間ごとのQSO数との比較で、常にペースが良いか確認する必要がある。昨年よりも少しでも差をつけたい、その思いでペースを上げていくことに成功した。15時台にはついに1時間分のアドバンテージを作ることができた。このまま、このまま・・・。

  12 13 14 15 16
3.5 - - - - -
7 9 21 30 6 13
14 4 17 5 - 13
21 15 7 18 28 5
28 1 - - 7 5
50 1 - - - 3
144 1 - 1 - 3
430 4 - - - -
TOTAL 35 45 54 41 42

夕方、そして終了まで

 日が暮れてくると、3.5MHzが気になりだす。17:15から3.5MHzに復帰。CQを出すが全然呼ばれない。ためしにダイアルを動かしてみると、CQを出している局が未交信局だらけ。昨日、頑張っちゃった人はもうCQ出してないのかな。呼びまわりでもまぁまぁのペースが保てる。昨年との差も確実に出来てきて、1000QSOが現実を帯びてきた。1000に甘えず、少しでも多く・・・。

 3.5MHzを端から端まで呼んで、50MHzにQSY。しかし、未交信局は少なく、夕方のグランドウェーブのメリットが見出せない。17:43、再び安定して局の稼げる7MHzに戻る。

 1時間ほど7MHzに留まったが、18:30頃からハタと呼ばれなくなる。ダイアルを回すと、どうも近場がスキップしてしまったらしい。このまま7MHzで突っ走ろうと思ったのに、これは誤算だった。(もっとも、昨日の開始時のコンディションを考えれば予想できたことだが。)

 3.5MHzにはねじこんでCQを出す隙間もなく、さっきのことを考えると、出たところで呼ばれるとは限らない。ハイバンドのオープンも終わった感じ。つまり、持ちカードがなくなってしまった気分。

 19時台はV/UHFも混ぜて、なんとかペースを維持しようとするが、なかなか伸びない。19:40からの10分は最悪。グランドウェーブのハイバンドを狙ったのだが、21MHzで1局呼ばれたのみで、ログがスカスカ。最低ペースで30QSO/hを切ってしまった。

 さぁ、最後の1時間。ハイバンドもダメ、3.5MHzも期待薄だし、ねじこんでいく度胸もない。現段階で991QSO。1000は間近。でも、もしも、もしも、ここでQRTしてしまえば1000に到達しないということになる。最後の1時間も慎重に。何をどうすれば、局数が最も効率良く増えるか、それを考えるのはオペレートテクニックというよりも、想像力、良いアイデアが出せるかどうかに掛かっていると思う。

 50MHzでCQを出したら、それなりに呼ばれるので、辛抱しながら続ける。裏ワッチで7MHzを聞いてみると、未交信局が結構いて、呼んでいく。本土から鈴なりのパイルを楽しむ6,8エリアの局の間に、すでにスキップしてしまった近距離も細々と聞こえている。

 20:58、50MHzで最後に呼んできたJF1NZWでコンテスト終了〜!

  17 18 19 20
3.5 14 - 10 -
7 9 33 4 17
14 - - - -
21 7 - 1 -
28 - - - -
50 3 4 6 14
144 - - 6 -
430 - - 2 -
TOTAL 33 37 29 31

 今年はクラブシャックに遊びに来たメンバーもいなかった。一人で撤収作業を進めた。はやく帰ってF1日本グランプリ見なくては〜。

結果

 結果は・・・

  Point Multi. Score Multi./QSO QSO/Total
3.5 250 207 82.8% 24.5%
7 351 280 79.8% 34.4%
14 145 128 88.3% 14.2%
21 104 93 89.4% 10.2%
28 35 34 97.1% 3.4%
50 89 77 86.5% 8.7%
144 34 32 94.1% 3.3%
430 13 13 100% 1.3%
ALL 1021 864 882144

初めての1000QSO突破。そして、2エリアレコード達成です。

 この部門に出た過去4回と比較グラフを作ってみました。

 昨年と比べると、2日目の粘りが効いたということになります。

 QSOしていただいた皆さん、ありがとうございました。またのQSOよろしくお願いします。


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