コンテスト参加記○

2003 フィールドデーコンテスト


昨年のフィールドデーコンテストは幸運にも1位が取れてしまいました。2連勝なんてできるんだろうか? でも、ここで逃げたら「勝ち逃げ」かなぁ。って訳で、今年も出てみることにしました。

参加部門

 てな訳で、昨年と同じシングルオペ電信部門マルチバンドということになります。

目標

 昨年、達成できなかった30万点突破としました。

設備計画

 昨年のフィールドデーコンテストの問題点を解消すべく、設備の見直しを進めました。

3.5MHzの受信が飽和状態

 他の局の信号で飽和してしまったのか、弱い信号が取れなかったことが昨年はありました。そこで、外付HF-BPF見直して、実戦投入しました。詳しくはコチラ
 ちなみに、HFのセットを2系統用意しましたので、BPFももう1台作ってしまいました。たまたま2回路10接点なんて変なロータリースイッチを持っていたのでこれを使ってたくさんのバンドに対応させました。多分、ジャンク箱に10年くらい眠っていたような。アルコールで接点拭いたら、真っ黒でした。

50MHzの受信が飽和状態

 昨年はIC-706mk2を使用したのですが、お隣の山の方の信号で受信不能になることがありました。そこで、以前製作したトランスバーターを復活させました。ただ、親機を50MHz用としてしまうと、HFとの同時受信ができなくなってしまうので、親機専用にHF機を手に入れました。トラバタの親機なら10W機でも構わないわけで、かと言って最新型を買う予算も無いので、IC-750の10W機をYAHOO AUCTIONで手に入れました。12K円だったかな? 元々、IC-740用に作ったトラバタだったので、わずかな改造で対応させることができました。フロントエンドが2SK571で、スルー可。ダイオードDBMで、抵抗のゲタを履かせてIPの向上をはかったものです。LOを20dBmくらい加えたのはやり過ぎかな?

50MHz設備
IC-750S+自作TRV
リニアアンプはHL-66V
右上はフロントエンドクリスタルフィルター


送信切り替え機の操作性が悪かった

 5cm角くらいの小さなアルミケースにロータリースイッチを組み込んで、送信切り替え機としていたのですが、イマイチ操作性が悪いので、思い切って作り直しました。
 おまけに、今年の静岡市町村コンテストでZLOGのI/Fがうまく働かなかったので、これも見直しました。

 どうしたかと言うと、
・ZLOGのI/Fはトランジスター式に戻した。
・送信系統の切換はロータリースイッチではなく、ピアノスイッチとした。
(このピアノスイッチは昨年逆Vスタックを作った時の予備パーツですな。これを使えば、
ガチャンガチャンガチャンと切り替えないで、パチンッと切り替えることが可能。)
・据え置き型のケースに入れ、操作性を向上させた。

などと大げさに書いとりますが、大した回路ではありませんね。ただ、アースラインが各無線機が共通になってしまうので、回り込み対策は結構ガチガチにやりました。

キーヤーを改良

 ZLOGのキーヤー機能を使用すると、コンピューターがハングアップした時にCWの送信ができなくなってしまいます。そこで、いつもは外付けのキーヤーを使用しています。今回も外付けキーヤーを使用したのですが、少し改造してみました。それは、速度可変用のバリオームです。
 バリオームによる速度調整では、ちょうどいい速度に調整するのが案外大変です。そこで、速度調整はロータリースイッチによることとし、各接点には固定抵抗を取り付けてあります。固定抵抗はちょうど良い速度になるような値を調べて取り付けました。18,21,23,25,27,31wpmの6接点としました。ZLOG側でメッセージ送出の速度を変化させた時も、ロータリースイッチを操作して瞬時に同じ速度にすることができます。コンテスターの方が呼んできたら、すぐに31wpmで送信することもできます。

ちょっとだけ自作機器
左上 MAC キーヤー
左下 ZLOG I/F with CW切換機
右下 LCフィルターwithステップATT(2台目)

1200/2400MHzのアンテナ再検討

 1200MHzのループアンテナのSWRが高めだったので、落とす努力をしてみました。以前、アンテナ調整をした時の経験を生かして、ヘアピンをつけてみました。同時にディレクター側にラジエーターを倒していく・・・と、SWR2.2くらいだったのを1.5程度に落とすことができました。

 2400MHzのアンテナは29elを使用していたのですが、QSO出来る相手が限られているし、指向性が鋭いとビーム合わせが面倒ってことで14elにしました。これなら重い同軸に引っ張られてマストクランプが緩んでアンテナがそっぽを向いてしまうこともないでしょう。

1200MHzのアンテナ給電部
強引ヘアピンマッチ

トランシーバーをアイコムに揃えた

 って言っても、IC-756proUが並ぶわけではありません。元々、IC-740とIC-910を移動コンテスト用に使用しているのですが、操作性とかマイクの互換性のことを考えて、IC-750を導入しました。YAHOO AUCTIONで14K円。IC-750はトラバタ親機にも10Wバージョンを手に入れているわけで、2台並ぶことになりました。この時代のアイコム機は全然人気ないから、オークションでも安いね〜。
 CWフィルターは付いてなかったので内蔵させました。HF用に350Hzのタイプ、50MHz用に500Hzのタイプを内蔵。現行商品(例えばIC-706mk2)用のCWフィルターが使えます。ただ、ピンの位置が若干違うので、基板の細工が必要です。JH5PHC局のHPが大変参考になりました。ありがとうございました。

後部座席に展開した設備
アイコムで揃えてみました。


 あ、2400MHzはTM-521+UTV2400Eだからアイコムじゃないな。

2400MHz設備
TM-521+UTV2400E
F2のみ対応

移動地

 昨年のフィールドデーコンテストで使用した滝知山は、何度か移動運用しているので、飛びやアンテナの展開方法などの勝手が分かります。そこで、今年もここに行く予定でした。

 1週間前の土曜日、電通大コンテストに自宅より部分参加してみました。なぜか、みんな200〜300Hzずれて呼んでくる。あれ? こちらの送信周波数と受信周波数がずれているのか?

 あくる日曜日、周波数カウンターで、各トランシーバーの周波数を計測してみました。JST-245はカウンターと同じ。2台のIC-750は、少しずつずれているので、CALつまみを回して合わせました。mods.dkでLOの周波数関係を調べ、計測してみました。どのモードでも計測結果は資料通りでした。送信と受信の周波数のなき合わせもしてみましたが、おかしくない感じ。

 そこで、近くのOMさん、JA2AXB松風さんに電話して聞いてもらうことにしました。144MHzで連絡をとりながら、7MHzのすみっこで鳴き合わせしましたが、全然問題なし!という結果でした。

 そのまま144MHzでラグチューしていたら、移動地に関する話題になりました。松風さんは、毎年、JA2YFIとしてマルチオペ/マルチバンドでコンテストに参加しており、今年は滝知山を予定いているとのこと。もろ、バッティングじゃん。移動地なんてのは、宣言したとしても、基本的には早いもの勝ち。が、相手はクラブ局で、金曜日から場所取りをするらしい。こちらは金曜日の夜出発予定なので、場所取りには負けてしまう可能性大。それじゃあ、どこへ行こうか・・・?

 地図とにらめっこする一週間でした。伊豆スカイラインは書類で許可をもらわなければならないし、西伊豆は関東に飛ばないし、遠笠山にはきっと誰かがいるだろうし、富士山は東西のどっちかにしか飛ばないし・・・

 いくつかの候補を念頭に、移動地は当日決めることにしました。

出発

 今年も車は満載です。(今年は写真無しだけど、例年と同じ。)

 金曜日の夜、仕事を終え、風呂に入り、早々に車に乗り込みます。移動地はまだ決まっていませんが、とりあえず静清バイパスを東に走らせます。

 蒲原バイパスを走行中、携帯電話で滝知山移動予定のクラブJA2YFIのメンバーJH2PWYに電話してみました。

TSL「現地の天気はどう?」
PWY「あれ?、もうTSL出発したの?」
TSL「えぇ、もう蒲原走ってるけど。」
PWY「こっちは今から出発だよ。」


 ってことは、自分の方が滝知山に近いってことじゃないの。でも、相手は滝知山に移動する予定を立てているわけで、自分が場所取りしてしまうのも、気が引けてしまう・・・

 ええいっ! 意地でも他の場所から出るぞ〜!

場所探し

 まずは、移動運用地の王道! 遠笠山に向かいました。でもね、はなっから、この場所が取れるとは思ってないのです。
しかし、焦りはあったのか、コンビニに寄るのを忘れていました。食料確保してないうちに山道に入ってしまったー。(でも、どうせ遠笠山には誰かいて引き返すからいいか・・・。)

 ハラハラドキドキ、最終カープを曲がると・・・出たーーーっ! 何本ポール立ってる? 1本、2本、3本、うひゃー。

 一旦、通り過ぎてUターン。車を止めて、アンテナの持ち主に挨拶してきました。昨年と同じく、7K1PEOがここの場所取りを制覇したようです。「2400MHzのCWよろしく!」とコンテスト中の再会を約束して、現地を離れました。ちなみに、PEO局とは初めてのアイボールQSOでした。それにしても、大規模なアンテナでした。

 さて、遠笠山を後にして、西伊豆スカイラインに向かうことにしました。伊豆スカイラインの道路脇にもいくつもの移動候補地はあります。しかし、伊豆スカイラインの道路脇は許可を取らないと移動運用ができないのです。西伊豆スカイライン上での移動運用は数回しか経験がなく、不安要素は高い。でも、逆を考えれば、これってワクワク感が高くないですか!?

 修善寺の町の中で食料を確保。西伊豆スカイラインに向かいます。

 仁科峠にもきっとJK1YMMがいるはずなので、西伊豆スカイラインを北上します。ロケチェックも兼ねているので、50MHzで東京ビーコン、三重ビーコンを交互にワッチ。430MHzもメインチャンネルをつけっ放しで暗闇をドライブです。伽藍山、達磨山・・・一通り走った後、以前、運用したことのある風早峠まで南下して、またロケチェック。うーん、どこがいいのかな。

 深夜で無料になった西伊豆スカイラインを2往復し、結局、達磨山の北斜面にすることにしました。ここなら、横浜、千葉辺りの信号も強力に聞こえるし、何と言っても、西方向のロケが抜群です。JA2IGYが最も強かった。しかし、よーく調べると、1エリア方向でも北寄りには他の山がかぶるみたい。実際、東京とか埼玉は少し弱い感じ〜。

 でもでも、もう決めるしかない。車を止めて、テントを張って、荷物を移動して、車内の就寝空間を確保しました。滝知山も遠笠山も取れなかった・・・関東にはガツンと飛んでいかないだろうな・・・マルチが取れても局数の伸びが期待できるのか? 不安が先行して「昨年ほどのスコアなんかとれないだろうな。」

 もう01:30を回ってしまい、430MHzも静か。35cmほどの短いモービルホイップでCQを出すと、なんと三重の局が呼んできた。西方向には飛ぶなぁ。関東は・・・神奈川の局がノイズスレスレで呼んできたけど、話を聞いたら、QRPハンディーの局でした。これなら、まだ良いか。

 FM放送帯にもギッシリと局が聞こえます。これは気分が良い。J-WAVEもバリバリっす!

 少し夜更かししてしまいましたが、2時に就寝。

設営

 5時に起きて、涼しいうちに作業を進めます。

 この場所の弱点は「とにかく狭いこと」です。道路脇の空き地は、狭い狭い。道路を挟んで少し広めの広場があるのですが、少し標高が下がって、西方向の飛びが犠牲になる感じ。

 タイヤベースを前後で踏むには、狭い空間を有効に使わなければならない。初めにセッティングした場所は道路に近すぎて、50MHzのアンテナがはみ出してしまう。結局、タイヤベース踏み直し。外側ギリギリにセッティングしました。

バイクで突っ込まれたら大変よ〜!って430MHzで
忠告してくださった方がいました。

アクシデント

 アンテナを建てていると、JF2TARから携帯電話に連絡が入ります。「ラグチューしようよ〜」

 西方向には抜群のロケなので、430MHzどころか1200MHzでもQSOできました。50MHzのトラバタの性能が気になったので、音を聞いてもらいました。SSBはかなり硬い音、とのこと。アイコム機特有の硬い音らしい。

 室内に蜂が入ってきてブンブンうるさい。まぁ、そのうちに外に出て行くだろうとラグチューを続行していると・・・不用意に手を動かしたらたまたま腿の上を飛んでいた蜂を押しつぶしてしまった。と同時に、蜂の針が腿に刺さってしまいました。チクッ。痛い・・・。

 ちょうど、JJ2TFF、JO2PMWのお二人が脇を通り、車越しに挨拶に来ていただきました。しかし、初アイボールQSOは自分が蜂に刺されて苦しんでいるところだったのです。アイボールQSOと同時に頼んだのは「なにか薬持ってないですか?」でした。

 薬はないけど、氷ならあるよ、とビニール袋に入れた氷を持ってきていただきました。これで刺された場所を冷やしました。ほんとーに助かりました。ありがとうございました!

準備

 設備を組み立てると、特にやることもありません。天気は晴れ。そんなに風も吹いていません。

 西伊豆と言えども、やはり移動運用のメッカ。道路を通りかかったJA2JTN,JK2BAP,JQ1AHZ皆さんとアイボールQSOできました。

 試しに CQを出してみます。144MHzSSBで高槻市の局が呼んできました。西はいい感じ・・・
50MHzではJA8NNT/2とQSOできました。JK1YMM/2メンバーですね。思ったよりも強くない。YMMの設営した仁科峠との間には達磨山を挟んでいるし、西に向けても東に向けても互いにサイドになるので、ちょうど良いみたい。カブリはこれならないですね。

 また、逆Vスタックは相変わらずSWRが高めなので、アンテナチューナーを併用することになります。オートチューナーを持っていないので、マニュアルチューナーを使用するのですが、クイックQSYは辛い・・・。そこで、あらかじめ各周波数の調整ポイントを記載しておいた紙を作り、貼り付けておきました。

クイックQSYにはほど遠い、マニュアルアンテナチューナー。
バンド別にチューニングポイントを書いておいた。

 そして、日が暮れ、コンテストが近づいてきます。段々と風が強くなり、マストがしなってきました。ちょっと怖い。

夕焼け

プレ運用

 コンテスト前にもう1度各バンドの飛びチェックをしてみます。この場所はコンテストどころか移動運用すら初めてなのです。
こういう時でないと、なかなかオンエアしない144MHzSSBを聞いてみます。西方向の局がズラリと聞こえます。4エリアや5エリアが59で聞こえるのは中々圧巻です。試しに呼んでみると「修善寺町1stです!」と言われました。いい感じ。さらにワッチしていると・・・なんと長崎対馬の移動局が聞こえました。さすがに弱くQSBも激しい。頑張って呼んでみますが・・・うーん届かなかったです。QRZ?までは帰ってきたんだけどねー。QSP役の人まで出できちゃったし・・・

 3.5MHzを聞いてみると、滝知山移動のJA2YFI/2が出ていました。オペレーターはJA2AXB。無事設営完了できたようで、互いにエール交換。

 ふと2400MHzの設備を見ると、Sメーターが振り切っている。周波数はメインチャンネルのまま。あれ?設備壊れちゃったの?と思い、ヘッドホンを切り替えると・・・あれれ、ラグチューしている人がいる。メインチャンネルでラグチューするとはすごいなー、と思ったら、これが伊勢市移動のJA9BPH/2でした。そっか! 東海3県の方では、アクティビティーがそんなにないからメインでラグチューもアリなのか。それにしても強いなー。メーター振り切れ、ノイズ無しです。ちょっとした隙に呼んでみると、相手も驚いていました。相手のアンテナがなんと3段コーリニアだって。海上伝播ってすごいね。しばらくすると信号は弱くなっていきました。グランドウェーブにもコンディションがあるみたいです。

コンテスト開始!

 21時を回る。3.5MHzと7MHzをいきなり温存することにして、かと言って、HFハイバンドで生きているのは14MHzだけ。そこで、14MHzスタートとした。CQ出すけど呼ばれんなー。いきなりデュアルワッチ体制を開始する。50MHzはまだ混雑していそうなので、144MHzをワッチすると・・・聞こえてきたのはJR5SPS/5。この局とは何度もコンテスト中にQSOしているが、今回はひときわ強い! 昨年はノイズぎりぎりでなんとかQSOできたが、今年はバリバリっす!!!

14MHzで数局QSOしたものの、144MHzでは西のマルチがズラッと並んでいるので、14MHzのCQやめて144MHzの呼びまわりに専念した。この瞬間、コンテストを楽しんでいる、というよりも、VHF DXを楽しんでいる、と言ったほうが正しいと思う。軽いQSBを伴いながらも、3〜5エリアが次々QSO出来るのは、楽しい。やっぱり僕はVHFの人なんだなぁ、と実感する次第。

 しかし、このVHFの西のマルチは「この場所だからできる」のか、それとも「コンディションが良いからできる」のか、判断がつかない。もしも「コンディションが良いから」だとすれば、今のうちに押さえておかなければならない。そこで、21:40には430MHzにQSY。いきなりQSOできたのがJJ5ADI/5。やっぱり、西は良く飛ぶわ〜。感激しながら、430MHzの西のマルチをこなす。V/UHFに出つづけているのに、ニューマルチがずっと続くのは今までから考えれば異常。

 さてV/UHFのマルチにこだわり過ぎて、局数伸びん。って言うか、なんか、コンテストどうでも良くなっちゃったような気が。しかし、今年は少しは余裕がある気もする。滝知山が取れなかったから、関東は遠い。だから、昨年のスコアは上回ることは出来ないだろう・・・。どうせなら楽しまなくっちゃね。そんな感じ。

 14/144/430MHzで1時間以上責めたが、やっぱりバッサバッサとパイル捌きたい。で、50MHzにQSY。早速、CQを出すが・・・関東はやはり遠く、次から次へ、という状態ではない。

 ふと1200MHzを聞くと、JI2ZLX/1のみ聞こえる。JI2ZLX/1は千葉移動なので、良く聞こえるみたい。

 あー、呼ばれたい〜。そこで、7MHzに。22:37からCQ開始。おお、結構呼ばれる。やっぱりこうでなくちゃね。裏ワッチもせず、CQを続けた。30分で39QSO。

 23:10。1200MHzでJJ2SQJ@21が取れた。空振りCQ連続の後だったらしく、呼んでみたら喜んでいる感じがキーイングから伝わってくる。やっぱり1200MHzでも西良く飛ぶねー。

 23:14。144MHzでJA6ZLN/6@44が取れた! この局も呼んだら、逆に相手が嬉しそうな感じ(錯覚かも?)。でも、多分6エリアから見ても@18は貴重マルチなはず。

 23:25。夜のバンド3.5MHzにやってきた。3.5MHzは夜の間オープンしているから温存しておいても良いのだが、あまり遅くまで温存すると局自体がいなくなってしまうのではないか、そう考えるといつからオンエア開始したら良いのか迷う。で、結局、この時間からのオンエアになった。出始めはやはり好調で、結構呼ばれる〜。45分で57QSO。

  21 22 23
3.5 0 0 45
7 0 28 11
14 14 3 3
21 0 0 0
28 0 0 0
50 0 11 0
144 11 5 3
430 10 0 0
1200 0 1 1
2400 0 0 0
TOTAL 35 48 63

日が変わる

 開始時の賑やかさが段々と落ちつきへと変わってくる。
首都圏内でQRMが激しかったのではないかと思われる50MHzにQSYした。この時間なら2エリアからの少し弱めの信号も少しは目立つだろうと。
初めは少し呼ばれたが、すぐに途絶えてしまった。15分で12QSO。
 続いて、144MHz、430MHzとCQを出す。そこそこには呼ばれる。
 00:50からしばらく7MHzに出てみるが、近場は少しスキップ気味な感じ。
01:00からは3.5MHzに集中してCQを出した。結構良いペースで呼ばれる。01:30頃からは裏ワッチで7MHz呼びまわりも混ぜた。
 02:15まで3.5MHzで粘り、50MHzで少しだけCQ。

PSE QSY to...

 02:35にJR3EOI/3@27と50MHzでQSO。430MHzへのQSY要請が来た。このロケならQSOできるだろう。指定の周波数に移って、無事QSO。すると、今度は1200MHzへのQSY要請だ。うーん、1200MHzは1Wだし、さすがにムリなんじゃないのかなぁ。半信半疑にQSYする。EOI局の信号は力強く聞こえてきた。なんと、1200MHzで兵庫まで飛んだ。ちょっと、ビックリ。

  0 1 2
3.5 15 45 8
7 8 6 3
14 0 0 0
21 0 0 0
28 0 0 0
50 12 0 10
144 8 0 1
430 3 0 1
1200 0 0 1
2400 0 0 0
TOTAL 46 51 24

コンテスト中のトラブルpart1

 EOIとのQSO中、なんとパソコンがおかしくなった。キーボードを押すと、普通は1文字しか出ないはずなのに訳のわからない文字がたくさん出てくる。かな入力になってしまったのかと言えば、そうでもない。とりあえず再起動してみるが、症状は変わらない。時間はドンドン過ぎていく。
 パソコンが高熱になっておかしくなってしまったのか? 車のエンジンを掛け、クーラーを全開。噴出し口にパソコンを当てて冷ましてみた。そして、また再起動。しかし、症状は変わらない。入力ができなければコンピューターロギングが出来ない・・・。
 仕方がないので、紙を用意し、紙ログに移行した。重複チェックは途中からなのでできないし、送信も全てパドルからなので、裏ワッチもままならない。効率悪い・・・
 数局QSOしたが、なんかイヤになってしまい、寝ることにした。半分ふてくされています。

起床

 1時間ほど睡眠をとり、起床。うっすらと辺りが明るい。が、霧も濃い。道を通る車はほとんどなく、鳥のさえずりが聞こえてくる。
 1時間おいたのが良い方に働いていないか? パソコンを立ち上げる。すると、なぜか直っている。やはり熱が影響したのか? キー入力が正常にできるようになり、命拾いした気分。なにが原因だったのだろう?

 3.5MHz最後のQRV。そこそこ呼ばれるが、パイルにはならないので、裏ワッチもやりやすい。遠くのエリアが聞こえなくなっているので、受信も楽だ。
 ギリギリまで粘って、05:30に50MHzにQSY。ふと車の外を見ると、50MHzのアンテナだけ変な方向を向いている。マストクランプのねじの締め付けが悪かったのか、強風が回されてしまったらしい。ローテーターの指示針はずらして読まなければならない。
 西向けでCQ。結構呼ばれる。裏ワッチで少しずつも増やす。

  3 4 5
3.5 3 13 21
7 1 0 3
14 0 0 0
21 0 0 0
28 0 0 0
50 4 6 17
144 0 0 0
430 0 0 1
1200 0 0 0
2400 0 0 0
TOTAL 8 19 42

 40分ほど50MHzにとどまり、06:10に7MHzにQSY。すでに近場も良く聞こえる。空き周波数もすぐにみつかり、CQを出す。開け始めと皆が起きはじめたタイミングが重なったのか、順調に呼ばれる。
 1時間ほど7MHzに留まった後、14MHzにQSY。1エリアも結構聞こえる。グランドウェーブはそんなに効かないはずだから、電離層伝播かなぁ。
スキャッターの3エリア、電離層の北海道や九州も交わり、そこそこのペースでQSOを重ねる。

 07:50から10分ほど50MHzを織り交ぜる。日も大分高くなってきた。今日も風が強い。気温が高くなれば、ハイバンドの時間だ。8時を過ぎ、いきなり28MHzにオンエア。すぐ近くにいるJK2BAP/2ととりあえずQSO。至近距離にいるはずなのだが、山をはさんでいるのでかぶる感じがしない。
 一通り呼びに回って、少しだけCQ。スキャッターもそこそこいけるのだが、そんなに局がいない。

コンテスト中のトラブルpart2

 次に21MHzに下りてみる。が、ここでまたもやトラブル発生。バンド中、ノイズだらけで良く受信できないのだ。急にノイズレベルが上がったのか? 他の周波数でチェックすると、そんなにノイズレベルが高いわけでもない。もっともノイズレベルが高いのが18MHzだが、今回はコンテストなので関係ない。どうも、15〜25MHzにかけてだけノイズレベルが高いらしい。なんなの、これ?
 パソコンが怪しい? まず、電源を落としてみるのだが、ノイズレベルは高いまま。しかし、パソコン用ACアダプターを外すと少しノイズレベルが変わる。それでは・・・パソコン用ACアダプターをコンセントから外すと、きれいさっぱりノイズが無くなってしまった。ACアダプターが原因かぁ。
 またも取り出したるは紙ログ。21MHzで10QSOほどしたが、やっぱり紙ログはやりにくい。
 とりあえず、21MHzはやめにして、7MHzに移った。CQを出している間に対策を考えることにしたのだ。この間はさすがに裏ワッチは無しね。
 そうか、ノイズフィルターを作ればよいのか。CWのキー接続コードの途中にトロイダルコアが巻いてあった。これを流用してしまおう。インシュロックを外し、ACアダプターから出ている電線に巻きつける。プラグが付いているのでたくさんは巻けない。3ターンほど巻き、試してみると、完全ではないがノイズレベルが減った。これなら実用になるか。

  6 7 8
3.5 0 1 0
7 44 0 9
14 1 26 0
21 0 0 11
28 0 0 15
50 7 9 2
144 2 3 0
430 0 1 0
1200 0 0 0
2400 0 0 0
TOTAL 54 40 37

またも復活して

 09:10、14MHzに出てみると5エリアばかり強く聞こえる。局地的には良く開いているようだ。
09:20、また7MHzに戻ってCQを出す。裏ワッチで430MHz。430MHzでは山口も広島も出来てしまった。良く飛ぶなぁ。朝もグランドウェーブ延びるのかな? 144MHzも聞いてみるのだが、そんなに新しいマルチが拾えない。

 10:30、2400MHzに出てみる。あまり局が聞こえない。聞こえる局の中でもCWに対応できる局は少ないわけで・・・それでも、JR4PMX/1,JI2ZLX/1とはQSOできた。CW対応してもらってありがとうございます〜。

 28MHzで1エリアが良く聞こえるので、少し留まってみる。それでは21MHzも、と思って出てみるのだが、なぜか良く聞こえない。ノイズレベルが、まだ少し高いせいもあるが、28MHzの方がペースが良いってどういうこと?

  9 10 11
3.5 0 0 0
7 14 0 6
14 7 0 0
21 2 1 5
28 1 11 19
50 0 15 0
144 3 1 0
430 9 0 0
1200 0 0 0
2400 0 2 1
TOTAL 36 30 31

仕上げ

 そもそも場所取り合戦に負けた時点で、今年は昨年を上回ることが難しい、と感じていたのだが、この時点でマルチは結構確保できた。問題なのは、段々局数が昨年と離れてしまったことだ。28MHzに留まりすぎたか。そこで、7MHzの登場。ここは安定して局数が増える。11:50から7MHzでCQ。
 12:30頃からどうにも局数が少ない21MHzに出てみた。しかし、パッとしない。もう少しちゃんと開けてからでてみたいものだ。
 風は相変わらず強く、HFマストもかなりしなっている。道路にかなりはみ出てしまったので、3.5MHzのワイヤーを外すことにした。
 13時台はいろんなバンドにQSYを重ねてなんとかペースを保つ。
 14時台に、7MHzに出てみたら好調に呼ばれだした。このまま最後まで7MHzと道連れだぁ。
7MHz〜28MHzが同一アンテナのため、裏ワッチでハイバンドが使えないのは痛い。21MHzで本当はもう少しやりたいのだが、結局、7MHzの居心地が良くて、このままコンテスト終了。ノイズ問題はあったものの、オープン時間の見極めを誤って、21MHzにオンエアするチャンスを逃してしまった感じ。

 しかし、最後に7MHzでレートが出るとは思わなかった。昨年比で引き離されてしまったQSO数に一気に追いつき、ほぼ同じ局数まで持ち込めた。マルチが昨年よりも多いわけで、なんと
ムリと思っていた30万点を突破してしまった!

  12 13 14
3.5 0 0 0
7 17 11 52
14 0 2 0
21 9 1 0
28 1 4 0
50 6 10 4
144 1 8 1
430 1 0 1
1200 0 0 0
2400 0 0 0
TOTAL 35 36 58

片付け

 風が強いので、アンテナをとにかく早く撤収したかった。まず、V/UHFのアンテナを外し、でも、コンテスト後の充実感が抜けなく、なかなか作業が進まない。
 そうこうしていると、JH2NELが通りかかった。どこかでコンテストに参加したのかと思いきや、仕事の帰りだそうだ.ご苦労様!
 話を聞くと、下の道は混んでいるので、わざわざ西伊豆スカイラインを使用したのだそうだ。どうせ、はやく撤収しても渋滞にはまってしまう・・・そう思ったら、また作業のペースが落ちる。
 カップラーメンを食べるためにお湯を沸かすのだが、強風のためになかなか沸騰しない。でも、コンテスト後のラーメンって美味しいんだなぁ。

風でフラフラのアンテナ群

結果

QSO BAND/TOTAL MULTI MULTI/QSO TOTAL SCORE 昨年QSO 昨年MULTI
3.5 149 21.6% 44 29.5% 111 37
7 212 30.7% 44 20.6% 240 46
14 56 8.1% 31 55.4% 107 38
21 29 4.2% 14 48.2% 44 22
28 51 7.4% 22 43.1% 27 14
50 113 16.4% 29 34.0% 102 25
144 47 6.8% 16 34.0% 34 15
430 27 3.9% 18 66.7% 18 9
1200 3 0.4% 3 100% 4 4
2400 3 0.4% 3 100% 3 3
TOTAL 690 224 32.5% 309,120 690 213

 30万点突破で、昨年の自己記録を上回ることが出来ました。一応、エリアレコードの塗替え成功です。

バランス悪いなぁ。(重複3QSOも含んでます。)

げー、地元@18をやり忘れたバンドがある〜。V/UHFの1エリアが埋まらん!

QSO推移

就寝時に差が開いた分を2日目になんとかカバー


マルチ推移
1日目に結構マルチとったと思うんだけど、案外そうでもなかった。


得点推移

2日目の10時になんとか昨年を上回った。
マルチの増加が得点に追いついてますね。

と、自分としては結構やったつもりだったのですが、上には上がいるもので、2連覇ならずでした。


 QSOしていただいた皆さん、ありがとうございました。またのQSOよろしくお願いします。


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