僕はDXerと言えるほど、DXCCを追いかける訳ではないのですが、50MHzでDXが聞こえると、やはりQSOしたくなります。と言うのも、やはり、50MHzではDXとQSOできるチャンスが少ないからです。伝搬的にHFよりも難しいので、カントリー集めをすると言うよりも、「50MHzの電波がどこそこまで飛んでいった。」という部分が面白く感じるのです。(やっぱり、沢山のカントリーとはQSOしたいけどね。)
かと言って、KWアンプにビッグアンテナのスタックを持っているわけでもなく、ましてやここは住宅密集地でロケが特別良い訳ではありません。まぁ、マイペースでやっているんです。猛者の方々から見ると足元にも及びませんが、僕が僕なりにやった1997年の50MHzでのDX
QSOをまとめてみます。
設備はJST-245(100W出力)、自作8エレYagi-Uda、18mh(ルーフタワー使用)です。
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50MHzのアンテナから見た北東方向のロケーション | 同じく 南西方向のロケーション |
そんなに良いロケーションではありません・・・
1997/4/30 | 17:40 | BV2SR | 50.110MHz | CW | 559 | 559 | Taiwan |
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BV2SRのQSLカード。ビューロー経由で到着。 |
今年初めての50MHzのDX QSOはBV2SRでした。All JAコンテストの疲れもまだ抜けきらない4/30。仕事を適当に切り上げて、自分の部屋に戻って初めに聞こえてきたのがこの局。Eスポによるものです。少し信号は不安定でしたが、ピークでは結構強力に聞こえていました。久しぶりの50MHz
DX QSOは、キーイングにも力が入ります。
1997/5/11 | 18:46 | HL1FO | 50.157MHz | SSB | 55 | 47 | Republic of Korea |
この時期は国内のコンディションが良い時期で、Eスポとそれに伴うバックスキャッターで国内各エリアが入感していました。特にスキャッターが良く聞こえ、JCCのポイントが増えないかな?と精力的にCQを出していたのでした。そしたら九州の局に混じって呼んできてくれました。
1997/5/12 | 17:33 | VR97XRW | 50.130MHz | SSB | 57 | 41 | Hong Kong |
17:41 | BV2PU | 50.105MHz | CW | 559 | 599 | Taiwan | |
17:45 | VR97XMQ | 50.115MHz | SSB | 57 | 55 | Hong Kong | |
19:31 | VS97XMT | 50.110MHz | SSB | 57 | 55 | Hong Kong | |
19:32 | VR97IL | 50.150MHz | SSB | 59 | 59 | Hong Kong | |
19:34 | VR2UK | 50.165MHz | SSB | 59 | 55 | Hong Kong | |
19:58 | BV7GK | 50.110MHz | SSB | 57 | 55 | Taiwan |
この日は南西方向のEスポが良く開けていました。国内はさっぱりなのですが、香港と台湾の各局でバンドはにぎわっていました。香港の各局は中国への返還前で、特別プリフィックスでオンエアしている局もしました。
1997/6/1 | 13:18 | T88JZ | 50.110MHz | SSB | 59 | 59 | Republic of Belau |
16:54 | CW | 599 | 599 |
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T88JZのQSLカード。ビューロー経由で到着。 QSLマネージャーはJA7FWR。 |
JL2HIW良知さんと、安倍川の河川敷に出かけて、移動用の6エレYagi-Udaを広帯域用に改造しました。アンテナをセッティングしてすぐに聞こえてきたのがこの局。この日は正午頃から夕方までずーーっと開けていたようです。信号も強く、QSBはあるもののピークで59。結構多くの局が呼んでいましたが、夕方には少し静かになってきたので電信でもQSOしました。このカントリーを50MHzで聞いたのは久しぶり。よくぞ開けたなぁと思いました。OPはJE7RJZ。
1997/6/8 | 13:07 | JD1BJP | 50.138MHz | SSB | 59 | 59 | 南鳥島 |
この日も国内のEスポ、スキャッターがFBにオープンした日でした。(この日だけでJCC3、JCG6 UP!) そんな中、南から聞こえてきたのがこの局。強力に入感していました。
1997/6/9 | 12:30 | VR97ZYW | 50.150MHz | SSB | 55 | 54 | Hong Kong |
12:34 | VS97SS | 50.160MHz | SSB | 59 | 59 | Hong Kong |
連日、国内コンディションが良いので、平日でも昼休みにはシャックに戻ってワッチするのが日課になっていました。そんな平日の昼間にQSOした2局。VS97SSはOPが7M1STT。局のオーナーのJK2PNY基(モトイ)さんは、僕が東京に済んでいる頃に何度か会ったことがある。久しぶりだったので急遽OPが変わって、モトイさんともちょっとQSOしてしまった。1998年の4月までは香港にいる予定とのこと。
1997/7/13 | 09:15 | RZ0CQ | 50.150MHz | SSB | 59 | 59 | As. Russia |
朝、お目覚めの1局目。この後、国内のEスポが良くオープンした。
1997/7/18 | 12:53 | UA0COO | 50.149MHz | SSB | 59 | 59 | As. Russia |
19:04 | UA0ZBK/0 | 50.180MHz | SSB | 59 | 59 | As. Russia |
昼休みに1局、仕事が終わってから1局、ロシアの局とQSO。UA0ZBK/0は盛んに「144MHzには出られるか?」とJAの局に聞いていた。何回かチャレンジしたようだが、誰もQSOできなかったみたいです。
1997/7/27 | 14:07 | BO0M | 50.115MHz | SSB | 59 | 59 | Taiwan |
IOTAサービス? 台湾とは違うらしいが。これはJF2TARとJL2HIWと天竜市移動を行った際のQSO。QSBが激しかった。(おまけに天気もこの後、土砂降り。) QSLマネージャーはBV2KI。
秋は1年で最もDXに適したシーズン。しかし、今年はサイクル23が立ち上がったばかりなので、そんなに期待していませんでした。Eスポシーズンが去った後は、あまりワッチをしていなかったのでした。(実際にはVK辺りは開けていたらしい。) しかし、9月中旬頃からは21MHzでもヨーロッパが強力に聞こえ、確かにコンディションが良くなっていることが分かりました。そこで、平日でも昼休みにはノイズしか聞こえないのを覚悟で50.110MHzに無線機をセットしていたのでした。
1997/10/14 | 12:41 | V73AT | 50.110MHz | CW | 559 | 559 | Republic of the Marshall Islands |
12:54 | SSB | 59 | 59 |
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V73ATのQSLカード (サイクル22で得たカード) |
このシーズンに50.110MHzでDXの信号を聞いたのは久しぶりだったので、ちょっと嬉しかったです。初めは呼ぶのに夢中で南西ビームで呼んでしまいました。3度目くらいのコールでQSO。その後、ビームを正規の方向に向けると、強力に聞こえました。しばらくするとCQの連発になってしまったのでSSBでもQSO。やはり、平日の昼間は呼ぶ局が少ないのか。
1997/10/29 | 12:24 | VK4DO | 50.125MHz | SSB | 57 | 57 | Australia |
12:33 | VK4AFL | 50.170MHz | SSB | 59 | 59 |
これも昼休みのDX QSO。VKとのQSOも久しぶりでした。嬉しかったぁ。VK4AFLはNO
QSLとのこと。
1997/11/21 | 13:10 | VK3SIX | 50.155MHz | SSB | 59 | 59 | Australia |
13:18 | VK7GUN | 50.110MHz | SSB | 59 | 57 | ||
13:19 | VK7JG | 50.160MHz | SSB | 59 | 59 | ||
13:25 | VK2ERF | 50.190MHz | SSB | 59 | 59 | ||
13:28 | VK3AKK | 50.190MHz | SSB | 59 | 59 | ||
14:19 | VK5NC | 50.132MHz | SSB | 59 | 59 |
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VK3AKKのQSLカード (サイクル22で得たカード) |
午前中の仕事が長引いてしまって、シフトして遅めの昼休みを取ったら、この久しぶりの大オープンに出くわすことが出来た。この時期ではVK4,6,8くらいしか聞こえないだろうと思っていたのですが、VK7も聞こえてちょっとびっくり。こちらからもCQを出したら、VK2ERF,VK3AKKに呼んでいただきました。このQSOの後、仕事の現場に行ったのですが、帰ってきてからもちょっとワッチしてみたら、まだ聞こえているのでVK5NCともQSOした。
1997/11/25 | 12:38 | ZL2TPY | 50.105MHz | SSB | 59 | 59 | NewZealand |
ZLも開けているという情報は聞いていたが、やっとで自分も聞くことができた。ZL2TPYのパイル捌きは軽快で気持ち良いぞ!
1997/11/27 | 12:31 | VK4DMI | 50.125MHz | SSB | 55 | 54 | Australia |
12:33 | VK4SSB | 50.125MHz | SSB | 53 | 54 | ||
12:41 | VK3SIX | 50.125MHz | CW | 559 | 559 |
この日はオープンしているのを確認するや否や、こちらから積極的にCQを出してみた。すると、以上の3局に呼ばれた。もう1局、VK4CW?にも呼ばれたがコールサインが完全に確認できなかった。残念・・・
1997/12/1 | 12:41 | ZL3TY | 50.140MHz | SSB | 57 | 55 | NewZealand |
1997/12/2 | 12:52 | ZL3AAU | 50.145MHz | SSB | 57 | 58 | |
1997/12/3 | 12:31 | VK2QF | 50.110MHz | CW | 599 | 599 | Australia |
12:48 | VK4GPS | 50.140MHz | SSB | 57 | 55 |
12月に入っても連日VK/ZLが聞こえました。毎日のように聞こえると、「いよいよサイクル23だっ!」って感じですね〜。
1997年の僕の50MHzのDX QSOはこんな感じでした。いずれも信号が強いので、こちらのような設備でもQSOのチャンスがあるんですね。これが、ヨーロッパとかQSOしようとすると苦しいんだな〜。(まだ、ヨーロッパとQSOしたことないんです。)
まぁ、いずれにしても、1998年は1997年よりもコンディションが良くなるはず。期待しています!
ご意見、ご感想はこちらまで→jg2tsl@jarl.com