50MHz○

1999年のDX QSO


 「1997年のDX QSO」なんてコンテンツを書いたのに、「1998年のDX QSO」ってのは書かなかったなぁー。と言うのも、1998年の後半はTVIでQRTしていたので書く気にならなかったんですねぇ。
 でも、1999年は中盤から復活することができ、いくつか50MHzでのDX QSOを楽しむことが出来ました。そこで、この年のQSOをまとめてみたいと思います。

 自宅の設備はJST-245(100W出力)、自作7エレYagi-Uda、20mh(ルーフタワー使用)です。

アンテナの置かれている状況はあまり良くありません

お正月

1999/1/4 15:00 9M2JKL 50.107MHz CW HRD 539 Western Malaysia

 QRT中だったけれども、Niftyserveの会議室を見ていたら、9M2からのオンエア情報が上がっていたので移動運用して狙ってみることにした。自宅にはアンテナが上がってないのだ。1月ということもあり、伝播的にはあまり期待していなかったのだが・・・
 DXだったら迎撃場所はどこでも良いやと思い,静岡市大浜海岸に移動。IC-706mkUと6エレYagi-Udaを上げてワッチワッチ・・・49.75MHzのTV信号は振り切れそうなほど強い。ビームを合わせて待機していると、早速聞こえてきた。うーん、こんなにあっさり聞こえて良いものかと思ったものの、呼んでも全く応答がない。30分以上聞こえていたのにも関わらず、QSOにはいたりませんでした。9M2はnew oneになるべきなんだがぁ・・・


春のDXシーズンは移動運用で

 待ちに待った、春だぁ! インターネットで見ていたDX情報も段々とにぎやかになってきました。
が、しかし、相変わらず自宅にはアンテナが上がっていないので、移動運用でDXを狙うしかありません。DXと言っても、まだまだ,太平洋方向がメインになるので、そういうロケを選んで移動運用していました。


1999/3/14 13:27 VK4AFL 50.190MHz SSB 55 55 Australia
18:51 5W1SA 50.125MHz CW 559 559 Western Samoa
18:58 P29PL 50.111MHz CW 559 569 Papua New Guinea
5W1SAのQSLカード。ビューロー経由で到着。
QSLマネージャーはJH7OHF。

 3月14日、庵原郡蒲原町の大丸山の中腹に移動運用に出かけました。朝から出かけ、早速アンテナをセッティング。

 車の中で寝ながら、50.110近辺をワッチしていましたが、聞こえるのはノイズばかり。13:30頃になり、VK4が聞こえてきたので、1局だけQSOしました。
 15:00頃には9M2が聞こえてきた! が、しかし、今回もこちらからの電波は届かない。
 15:30頃、50MHzが期待できないので、アンテナをモービルホイップに繋ぎ替えて21MHzでVK9NMとQSO。結構なパイルだったけれど、南側にドカンと開けたロケのおかげか、拾ってもらうことが出来ました。この局は50MHzも持って行っていたものの、こちらではQSOはできませんでした。
 夕方、グランドウェーブで関東の局と数局QSO。結構呼ばれた。
 一通りQSOが終わって、暗くなりそうだし、もう帰ろうかな?と思ったら、5W1SAが聞こえてきた。同じコールサインの局とは前サイクルにもQSOしていたが、久しぶりの5W1ということでパイルに参加。しかし、結構なパイルアップで抜けない・・・。グランドウェーブの関東各局が聞こえるので、余計、パイルアップがひどく聞こえる。そうこうしているうちにスプリットになった。706のスプリットは少し設定が面倒だ。仕方がないので,そのままダイアルを回して、送信周波数で2回ほど呼んでしまった。まだ設定が終わっていないのか、呼んでいる局は少ない。呼び終わって、またダイアルを回して受信周波数を聞いたら、自分にコールバックが返って来ている〜。またダイアルを回して送信周波数でリポートを送った。結局、スプリットの機能を使わずにQSOしてしまった・・・。
その後、ヒョロヒョロとP29PLも聞こえてきて、こちらは簡単にQSOできた。


 3B9RのDXペディションに照準を合わせた移動運用も実施。駒越海岸へ迎撃移動も行うが、失敗。うーん、今、考えると、もっとあの時にネチっこく呼んでおくべきだったなぁ。信号は559くらいで聞こえていたのに・・・


1999/4/20 18:25 DU1/JA1HBC 50.120MHz SSB 59 59 Republic of Philippines
18:32 V85HG 50.220MHz SSB 57 55 Negara Brunei Darussalam
1999/4/21 18:49 H40OO 50.120MHz SSB 55 59 Temotu Islands
H40OOのQSLカード。ビューロー経由で到着。
QSLマネージャーはOPでもあるJK7TKE。

 平日夕方、しかも迎撃で見事に撃ち落せたのがこの局。2日連続で迎撃移動で駒越海岸に通ってしまった。詳しくは「ユニフォーム移動」で。


Eスポシーズン

 1999/5/16、ついに、自宅のアンテナ再建! 今度はTVI対策も万全だぁ〜。
 アンテナ建設後、すぐに無線機につないでみたら、聞こえてきたのが59+の9M2's。しかし、この時はまだTVIが怖くて2〜3度、10Wで呼んだだけでやめてしまった。後で聞くところによると、モービルホイップでもQSO出来たとか。うーん、またチャンスを逃してしまった。なかなか9M2が出来ない。


1999/5/19 18:57 HL1ACU 51.200MHz FM 59 59 Republic of Korea
1999/5/22 00:37 BD7IA 50.110MHz CW 529 539 People's Republic of China
1999/5/31 01:24 VR2JK 50.100MHz CW 519 519 Hongkong
1999/5/30 07:24 DS2ECV 50.135MHz SSB 59 59 Republic of Korea
18:22 HL3IUA 50.115MHz SSB 59 59 Republic of Korea
BD7IAのQSLカード。
ビューロー経由で到着。

 段々とTVIの状況を見ながら、自宅からのオンエアも復活。2軒ほどはTVI対策をさせてもらいました。対策を講じたので、少しずつアクティビティーも戻すことが出来た。
 Eスポでは国内に混じって近隣諸国も入感してきました。アジア各国もアクティビティーが高いですね。


1999/6/4 23:56 VQ9DX 50.110MHz CW 559 599 Chagos Islands

 深夜になるとVQ9が良く聞こえているという情報を元に、夜になると50.110MHzをチェックしていました。始めはビッグガンにしか聞こえなかったこの局も、この日は良く聞こえていて、自分にもコールバックがありました。VQ9とは前サイクルでQSOしていますが、アフリカということで感慨ひとしお。遠くまで飛んだなーって感じです。もっとも、これはEスポ単独の伝播じゃないよね。


1999/6/5 17:09 BU0DX/1 50.115MHz SSB 59 59 Taiwan
17:23 BV2B 50.120MHz SSB 59 59 Taiwan
17:57 KH0/JA4RED 50.110MHz CW 599 599 Northern Marianas
1999/6/13 12:56 XW8KPL/CSN 50.105MHz SSB 55 55 Leo People's Democratic Republic
どこかの島への移動運用かな?
KH0/JA4REDのQSLカード。ビューロー経由で到着。
この年はKH0からのオンエアが多かった。

 海外への移動運用も盛んで、いくつかの日本人によるオペレートのDX局をQSOすることもできました。KH0にはレンタルシャックからオンエアする人も多く、KH0からの日本人の電波は何度も聞きました。(中にはこちらのCQに応答してきた局もあった。)

 また、XWはそんなには強くなかったものの、長時間開け、何とかnew oneをGetできました。

ビューロー経由でGET!

1999/6/21 20:11 JT1FCR 50.110MHz CW 559 599 Mongorian People's Republic
20:25 UN3G 50.115MHz CW 559 559 Kazakh Soviet Socialist Republic
マネージャーのJA1VOKからSASEでGET

 夜になってから、北西方向からのバズ音がひどく、「何か入らないかな?」と思っていたところに聞こえてきたのがJT1FCR。そんなに安定していなくて、信号は上がったり下がったり。それでもピークでは強くてQSOに成功。その後、ダイアルを少しだけ回すと聞こえてきたのが、UN3G。始めはUR3Nなんてミスコピーしてしまい、ヨーロッパ!?と思ったのですが、違いました。そのほど「強い」と言えるほどの信号ではなかったのです。いずれにしても、new oneだったので頑張って呼びました。ベアフットでも勝ち目はあるかな? 少し諦め気味ではありましたが、しつこく呼んでいたら、コールバックがありQSO成立。自分の前にはJH2COZ井原さんもQSOしており、ちょうど、静岡方面にコンディションが向いていたのかもしれません。
 いずれもEスポマルチホップによる伝播だと思われます。(UN3の方はF層も絡んでいるとか?)


1999/6/25 15:45 KL7ZZ 50.150MHz CW 559 559 Alaska

 先のUNのように、Eスポマルチホップもこの年は良好でした。W本土が聞こえた!という話もありましたが、こちらでQSOできたのはこのKL7だけでした。
 Eスポマルチホップ狙いで、平日と言うのに仕事の合間にシャックに戻って聞いたりしていたのですが、この日についに聞くことができました。平日昼間と言うこともあり、ビッグガンのQSOのあとは比較的すぐに順番が回ってきました。しかも、その後はCQになってしまいました。
 ローカルに電話しても、この時間じゃ対応できる人がいません。と思いながらも、JL2HIW,良知さんならなんとかなるかもしれないなと思い、携帯に電話してみました。今は外回りの途中なので対応できないことはないとのこと。早速、近くの山に移動運用したそうです。50W+5エレで、17:00前にQSOできたとのこと。結局、2時間近くもオープンしていたので、間に合ったようです。
 その後、日曜日にもオープンしたようですが、パイルアップがひどかったとのこと。うちじゃムリだったろうなー。平日の昼間にも聞けないことはないから、QSOできたようなもんです。


1999/7/19 17:10 KH0/JH1HYH 50.120MHz CW 579 599 Northern Marianas
1999/7/24 12:42 BO0M 50.120MHz SSB 59 59 Taiwan
1999/7/25 09:33 WH2M/WH0 50.120MHz SSB 59 59 Northern Marianas
1999/7/31 18:03 NH0/N7EIU 50.230MHz SSB 59 59 Northern Marianas

 7月に入ると、Eスポマルチホップも下火になりましたが、近隣諸国は良く聞こえていました。


秋のDXシーズン

 いよいよ秋になりました。春のシーズンを棒に振っているので、秋は少しは頑張らなくっちゃ。50,110MHzで無線機がつけっぱなしの日が続きます。


1999/9/24 17:31 9M6BG 50.100MHz CW 559 559 Eastern Malaysia
 んー、9月末になれば南米くらいは聞こえてくるかなーと思ったけど、なかなかそうは行かなかったみたい。それでも、この辺りから、VK/9M6は当たり前のように聞こえるようになった。

1999/10/2 12:40 A35SO 50.120MHz CW 599 599 Kingdom of Tonga
15:16 9M6NA 50.115MHz CW 559 559 Eastern Malaysia

 昼休みワッチも常習化ですな。A35SOは1年前にQSOしていましたが、その時はSSBだったので今度はCWということで呼んでみました。この局は毎日のように、しかも非常に強力に聞こえていたので、最後の方は結構CQ連発になっていました。A35と入れ替わりにVKが聞こえてくるのがこの頃のパターンだった。


1999/10/6 12:26 A35TR 50.190MHz SSB 59 59 Kingdom of Tonga
 A35SOが毎日聞こえるので、この局のパイル捌きを聞きながら昼寝するのが昼休みの日課だったのですが、この日はA35同士のQSOが聞こえてきました。もう片方のA35がこのA35TRで、「40mのロングワイヤーを使っている。」と言っていたが、それでも59+で聞こえていた。QSOが終わると、50.190MHzを指定したので、追いかけて行ってQSOしてしまった。この段階まで分からなかったが、この局は日本人だった。
 コールしたらすぐに応答があった。が、のんびりQSOしたそうな雰囲気だったのでゆっくりQSOしてしまった。(待っていた皆さん、ごめん)。QSLはホームコール7M1FCCまでとのこと。それにしても、ワイヤーアンテナでこんなに強く来るなんて・・・。7M1FCC田中さんの話では、HFではろくにJAが聞こえなくて、試しに6mに出たのだそうだ。6mでこんなに強力にJAが聞こえるとはと、驚いていました。

1999/10/6 16:40 ZK1NJC 50.105MHz CW 599 599 Southern Cook Islands
1999/10/7 12:36 ZK1NJC 50.105MHz SSB 59 59 Southern Cook Islands
ZK1NJCのQSLカード
とりあえずは本人から手渡しで
SAMPLEをいただきました。

 JI1NJC、JJ1LGO、JM1LPNの3名が南クック諸島に移動運用していたので、「追っかけ」してました。オープンぞうな時間を選んでワッチしていました。始めは弱弱しくしか聞こえず、ビッグガンしかできないかなと思っていたが,チャンスは回ってきた。
 10/6は強力に聞こえたのだ。すかさず呼んでQSO。(オイオイ、まだ仕事時間中ダロ) JL2HIW良知さんの携帯に電話して、早速モービルで聞いてもらった。モービルでも599とのことだったが、呼ぼうとした1分後にはフェードアウトしてしまい、カスカスでしか聞こえなくなってしまった。
 10/7は昼休みになった途端に良知さんから電話があった。「今日もZK1聞こえていない?」 早速シャックに戻って聞いてみると、おー今日も昼から聞こえてる! 599だ。良知さんにそれを知らせたら、モービルから出る準備をするとのこと。430MHzで連絡を取りながら一緒に聞くことにした。良知さんは良いロケを探して車を走らせていた。が、モービルホイップでも599で聞こえているとのこと。それじゃー・・・と信号待ちの時に呼んだら、なんと応答があった。モービルからZK1とできてしまった! めでたしめでたし・・・


1999/10/8 19:10 P29NB 50.115MHz SSB 57 55 Papua New Guinea
21:35 WH7C/DU1 50.120MHz SSB 57 59 Republic of Philippines
21:51 DU1/N1WLV 50.135MHz SSB 55 59 Republic of Philippines

 夕方〜夜はどこかしら太平洋〜アジアのどこかが聞こえるような状況になってきた。


1999/10/9 18:39 9M2TO 50.124MHz CW 559 559 Western Malaysia

 迎撃移動を数回したのに外れてしまい、自宅から呼んでも応答がない、ビッグオープンした日はなぜか呼ばない・・・って訳で1年近くチャンスを逃していた9M2ですが、やっとでQSOできた。この日も不安定で、あまり信号は強くなかった。はじめはいつもと同じようにこちらからの電波が相手に確認してもらえない一方通行のまま時間が過ぎたが、急に信号が強くなりQSOにこぎつけた。9M6は良く聞こえるのに、9M2はなかなか開けないんだもんなー。


1999/10/14 07:04 LU3EMK 50.133MHz SSB 57 57 Argentin Republic
07:07 LU9EHF 50.115MHz SSB 55 55
07:09 LU3DL 50.130MHz SSB 53 53

 南米が聞こえているというような話は聞いていたけれども、同じ時間にワッチしても静岡では聞こえないことが多かった。それでも、地域的オープンがあるはずと信じて、50.110MHzに周波数を合わせ、スケルチを掛けて寝る習慣を付けていた。名付けて! 「ワンテンスケルチ作戦」
 そんなんじゃ、弱い信号聞こえないんじゃん、まじめにワッチしろよーーと皆に言われるのですが、御気楽6mマンはこんなもんでよろしいのではないかと。
 それで、見事に引っかかったのがこのLUのオープン。「ジャッッパーーン」と叫ぶビッグガンの声で目が覚めた。すかさず、JJ2GMH大石さんに電話してしまった。通勤前の忙しい時間だったようだが、なんとかシャックに来れた模様。設備的に有利なGMHはすぐにQSO完了。すぐに通勤したそうだ。自分はもう少し時間があったのでワッチでき、結局3局とQSOできた。と言っても、コンディションは不安定で、フェージングが激しい。LU3DLとはQSOできたかどうかの判断が非常に厳しいのだが・・・。


1999/10/15 10:47 FO0KOJ 50.115MHz SSB 59 59 Austral Islands
12:51 KH7L 50.131MHz CW 559 559 Hawaii
12:59 KH6SX 50.105MHz CW 559 559
17:37 BA7JG 50.120MHz SSB 59 59 People's Republic of China
17:56 VR2DXA 50.140MHz CW 599 599 Hongkong
18:07 BA7IA 50.150MHz CW 599 599 People's Republic of China
18:43 BG7OH 50.130MHz SSB 559 559

 JK7TKE福井さんのAustralへのDXペディションが始まった。長期間、しかも6mをメインにした運用形態ということで、自分を含め多くの方がQSOできたようだ。この後も、信号はそんなに強くないもののコンスタントに聞こえる日が多かった。同時刻、同じビームでLUも聞こえていたが、弱かったし,仕事中(Hi)だったので呼ばなかった。
 昼休みにパイルアップがが聞こえてきたのでビームを探ったら、135度(南東)が最も強かった。どこかな?と思ったらKH6からの信号だった。スキャッターでの入感のようだ。呼ぶ局が少なく、すぐにCQ空振りになったので、ノイズすれすれでしか聞こえていないこちらにもチャンスが回ってきてQSO完了。よくもこちらの弱い信号を拾うことが出来たなーと感心してしまう。
 夕方のVR2/BYの大オープン大会は、沢山の局が強力に入感していた。


1999/10/16 07:01 LU2FFD 50.110MHz SSB 59 59 Argentin Republic
1999/10/17 08:45 LW4DIR 50.156MHz CW 599 599
1999/10/18 10:04 LU7FOJ 50.140MHz SSB 55 55
12:50 A35ZL 50.110MHz SSB 59 59 Kingdom of Tonga

 南米は一度聞こえ出したら、連日のように聞こえ出した。というか、実際、1週間以上、毎日聞こえていた。10/16のLU2FFDは非常に強かった! 日本語交じりのオペレートが印象的。「フクオカ、フクオカ、デンマーク!」 しかも、この時間帯は丁度、静岡市近辺に強力に電波が落ちていたようで、静岡市の局ばかり連続してQSOしていった。
 10/17は朝からローカルと430MHzFMで連絡を取りながらワッチしていた。「なかなか聞こえないねー」 なんて言っていたら、08:30頃から急ににぎやかになった。この秋、最も派手に南米が開けた日ではなかっただろうか。自分はLUと1局、電信でQSOするのが精一杯だった。と言うのも、09:30から仕事の打ち合わせがあったので出かけなければならなかったのだ。この時点でも、LU、CXが50.100〜50.200MHzに広がって出ていた。が。いかんせん、日曜日はパイルアップがひどい。自分がシャックを離れた後も、ずっとオープンしていたそうだ。

 LUはSASEを出さないとカードがこない局が
多いようだが、この局は半年もしないうちに
ビューロー経由で送ってくれた。

 10/18は平日だけれでも、JM2RUVとJL2HIWが迎撃移動に出かけていた。こちらは平日、向こうは日曜日というわけで、5〜6局ほどのLUとQSOできたそうだ。こちらはこの日は1局だけQSO。
 昼休みには今度はA35ZLという局がTongaから出てきた。この局も強力だった。

1999/10/23 12:46 T30CW 50.110MHz CW 559 559 Western Kiribati
17:54 DU3NXE 50.105MHz CW 599 599 Republic of Philippines

 T30CWが聞こえるというので、昼休みはじっと50.110MHzを聞いていた。相手の信号は弱い。主に、3,4,5エリアへの応答率が高いようだ。そのまま聞いていると、次第に2エリアへの応答も多くなってきた。と同時に信号も強くなってきた。チャンスだ!と思い、コールし始めると、信号が強くなってきたところで応答がありQSO成立。その後は1エリアへの応答が増えて行き、信号も弱くなってしまった。
 夕方のDUは強力。だが、QSOした局ばかりになってしまったので、未QSO局を探しては呼んだ。


1999/10/28 12:40 FO0KOJ 50.116MHz CW 559 559 Austral Islands
1999/10/29 13:05 T33CW 50.109MHz CW 559 559 Banaba Islands
16:36 9M6NA 50.120MHz SSB 55 59 Eastern Malaysia
16:39 9M6CT 50.117MHz SSB 59 59

 FO0のDXペディションも終盤に差し掛かり、呼ぶ局も減ってきた。まだSSBではQSOしていなかったので、QSOしておくことにした。
 10/29のT33は弱いながらも、QSBを伴いながら入感。ピークで何とかQSOできた。
夕方の9M6は互いに混信になるような感じで聞こえてきた。


1999/11/3 17:30 OH2BC 50.108MHz CW 559 HRD Republic of Finland

 ゆっくりと過ごした休日も夕方になり、なんとなくワッチしていたら、50.110MHzでどこかを呼ぶ局が聞こえた。どこなんだろう?と思い、相手局のビームを探ったら、南西の方向で強くなった。怪し過ぎる!
 早速、コールサインをコピーすると、なんともOH2BCだった。げげげ、ヨーロッパ。ローカルの携帯に電話しまくり。と同時に呼び始める。が100Wじゃパワーが足らないのか、応答が無い。2回目、3回目・・・パイルアップはすぐに肥大化した。そのうちに、50.110MHzはエンドレスコールの嵐。相手の信号はそれなりには聞こえていて、オンフレにも関わらず良く聞けばコールバックのタイミングが分かるのに、辺り構わず呼ぶ局がいて閉口。これじゃ、QSOなんかできないなと思い、途中で呼ぶのを止めてワッチに切り替えた。うーん、スプリットだったらもうちょっと状況が良かったんだろうになー。それにしても・・・「みんな、ちゃんと聞けよ!!」

 この後も、数日、ヨーロッパは開けているようなのだが、うちじゃなんにも聞こえましぇーン。


1999/11/8 07:43 N0KE/KH6 50.102MHz SSB 59 59 Hawaii
07:44 K6MIO/KH6 50.115MHz SSB 59 59 Hawaii

 これも「ワンテンスケルチ作戦」の成果。早くに気づいたのが良かったのか、どちらもすぐにQSOできたが、その後はパイルアップになっていた。先日のスキャッターでの伝播とは違い、正規伝播で強力に聞こえていた。他にもKH7Lが聞こえていたが、この前にスキャッターでQSOしたばかりだったので呼ばなかった。


1999/11/10 12:46 T30Y 50.108MHz SSB 55 52 Western Kiribati

T30/T33へのDXペディションは比較的長期間に渡って行われたので、SSBでもQSOできた。


1999/11/14 09:57 VR2PM 50.105MHz SSB 59 59 Hongkong
10:26 9M6OO 50.120MHz CW 599 599 Spratly Islands

 この日は朝から、香港が強力に入感していた。沢山の局が聞こえていたが、それに混じってSpratly IslandのDXペディションの信号も聞こえてきた。前日もオープンしたので、そんなにパイルアップは厚くなく、QSOはできた。が、思いのほかてこずった。信号は強いんだけど。やっぱり日曜日は辛いな・・・


1999/11/17 07:28 KH4/W4ZYV 50.110MHz SSB 59 59 Midway Islands

 またもや「ワンテンスケルチ作戦」の成果。真東から59+で入感していた。なかなかコールサインをアナウンスをしないので、無線機の前でじっとワッチしているしかなかった。方向から言ってHawaiiかな?と思って聞いていたけれど、実はMidway Islandだったので、すかさず呼んでQSO。


1999/11/18 10:00 ZP6CW 50.102MHz CW 559 HRD Republic of Paraguay

 今年も獅子座流星群を狙って移動運用しよう!と、JL2HIW良知さんと一緒に大井川港のほとりに移動運用した。肝心のMSはさっぱりで、144MHzのスケジュールは全くの不発に終わってしまった。1かけらも聞こえなかったのだ。良知さんは50MHzでCQを連呼したが、1晩掛けてQSO出来たのは片手で数えられるだけだったそうだ。この為に平日の午前中を休みにして移動運用に来たのに・・・。
 しかし、朝になってからは状況が変わった。第2の目的である6mDXの調子が良くなってきたのだ。ショートパスで北米本土が聞こえてきた。始めは南米かな?と思ったものの、富士山の方向に向けたら強くなった。しかし・・・パイルアップに負けて1局もQSOできない。北米と言っても西海岸のビッグガンだけで、本格的なオープンとは言いがたい。
 09:50頃に細々としたCWが聞こえてきた。コールサインをコピーすると、なんとZPだった。「50Wじゃ勝ち目無いかもね。」なんて言いつつ、良知さんが呼び出した。パイルアップは思いのほか大きくならない。どうも、局地的にオープンしているようだ。ということは少しはチャンスがある? とうとう他に呼ぶ局がいなくなり、しつこく呼んでいたら、コールバックがあった! 何度かのやりとりの後、フルコピーしてくれ、良知さんがQSO完了。ZPの方向は海しかない。ロケが味方してくれたのかもしれない。それじゃ、僕も!とコールし始めたが、ummm、1エリアにオープンが移ったようで、結局自分はQSOできなかった。ちょっと悔しかったけど、まぁ、いいか。


1999/11/19 20:58 DU67SAN 50.130MHz SSB 59 59 Republic of Philippines

 この頃はDUも頻繁にオープンした。なんかプリフィックスが特殊な感じなんで思わず呼んでしまった。


1999/11/23 10:34 9M8TG 50.110MHz CW 599 599 Eastern Malaysia
1999/11/24 10:15 PY2XB 50.105MHz CW 559 559 Federative Republic of Brazil
10:18 PY5CC 50.126MHz CW 579 559
PY5CCのQSLカード
(前サイクルのQSOで得たものです。)

 午前中の南米のオープンもまばらになってきた。早い時間に東南アジアが開けると南米は開けないのかな?11/23は9M6が強力だったけど、南米は聞こえず。
 11/24は雨の日だった。もう寒いくらいの気候なのに、PYが聞こえてきた。信号はそんなに強くないけれども、これなら100Wでも出来そうだな?という感じ。呼ぶ局も少なく、2局とQSOできた。


1999/11/26 15:20 YB5QZ 50.110MHz CW 559 559 Republic of Indonesia

 S21聞こえないかな?と思って、この辺りの時間を主に西ビームで張っていたのだが、この局が聞こえてきた。ノイズレベルが高くて受信に苦労しちゃった。インドネシアも最近はややアクティビティーが落ちている感じ。


1999/11/27 12:26 VK2PB 50.135MHz SSB 59 59 Australia
1999/11/28 13:12 ZL3CPC 50.145MHz SSB 57 59 New Zealand
1999/11/30 12:33 VK3OT 50.116MHz CW 599 599 Australia
13:08 VK7RR 50.130MHz SSB 55 57
1999/12/1 12:17 ZL3JT 50.101MHz CW 539 539 New Zealand
12:41 ZL4WA 50.111MHz CW 539 529
13:05 VK2EFT 50.120MHz CW 539 449 Australia
1999/12/2 13:13 VK7MO 50.140MHz SSB 57 57
1999/12/4 12:50 VK3DUT 50.123MHz SSB 59 59

 11月の後半になると、秋のDXシーズンは終わり。しかし、この頃からVK南部、ZLが良好になってきた。昼休みに聞くと、大体聞こえる感じ。それまではVK4/6/8ばかりしか聞こえないのに、この時期だけはVK2/3/7やZLが良く聞こえていた。


1999/12/5 16:59 KH2JU 50.125MHz SSB 59 59
17:02 XU7AAR 50.140MHz CW 599 599

 12月になって、夕方のオープンも少なくなったけれども、この日だけは夕方、南方向からの信号が良く聞こえていた。同時に国内スキャッターも出ていたと思う。XUはnew oneだったのでうれしかったー。(12月になって増えるとは思っていなかった。)


 まぁ、そんな感じで1年を降り返って見ました。思うのは、「なんだかパッとしないな。」ということです。確かに、59+の南米も聞いたし、ヨーロッパも一応聞こえた。だけど、ドカンって感じのオープンじゃないんですよねぇ。局地的だったり、オープンの時間が短かったり。もっとドカンって開いてくれないと、貧弱設備じゃQSOまで至るのが厳しいっス。
 こんな調子で2000年が太陽活動のピークだなんて信じたくないなー。サイクル23よ!大変身してくれ〜。


メインに戻る


ご意見、ご感想はこちらまで→jg2tsl@jarl.com